研究課題/領域番号 |
08455467
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
航空宇宙工学
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研究機関 | 宇宙科学研究所 |
研究代表者 |
安部 隆士 宇宙科学研究所, 宇宙輸送研究系, 教授 (60114849)
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研究分担者 |
藤田 和央 宇宙科学研究所, 宇宙輸送研究系, 助手 (90281584)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1996年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | エアロブレーキ / 超並列計算機 / 希薄流 / DSMC |
研究概要 |
ヱアロブレーキ衛星の超高速空力特性シミュレータの開発を行った。シミュレーション法として、Monte Car1o直接シミュレーション法(DSMC)を用いることとし、この方法を用いた超並列計算機によるシミュレータの可能性を検討した。その結果、専用の処理システムをハードウェアとして構築する可能性を見いだし、そのような処理システムの概念設計を行った。この処理系は演算をパイプライン方式で行い、さらに、並列化可能なものとして設計された。そのため、CPUの代わりにDPU(Distributed Processing Unit)となっている。概念設計に基づき処理系1ユニットの試作を行い、所期の機能を持つことを確認し、概念設計の妥当性を確認した。試作品ながらも20Mhzのクロックで作動し、約0.6GFLOPSの演算速度を有している。このユニットを複数台並列で動作させることにより、さらに演算速度を高めることが可能である。1ユニットの演算速度は、原理的にクロックの速度と共に向上する。現状の製法によっても、1000ユニット程度を並列化することにより、数Tfloops程度の超並列計算システムが可能である。また、1ユニットをIC化することにより、極めて高速動作化することが可能であり、また、並列度の多重化を容易になる。 また、派生的成果であるが、このような高速処理系は、他の流体シミュレーションスキーム(LBE法)にも応用可能であることが判明しており、概念設計が行われた。これにより、広く一般の流体シミュレーションも従来にない超高速のシミュレーションシステムが可能となろうとしている。
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