研究課題/領域番号 |
08455471
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小瀬 邦治 広島大学, 工学部, 教授 (40034409)
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研究分担者 |
平田 法隆 広島大学, 工学部, 助手 (80181163)
平尾 三郎 広島大学, 工学部, 助手 (70181138)
高瀬 悟 広島大学, 工学部, 講師 (10253105)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Functional Requirement / ヒューマンファクター / 操船情報の統合化 / ワンマン化 / 操船支援システム / 運航中のタスク調査 / 内航船近代化 / バーチャルリアリティ式操船シミュレータ / 情報の統合化 / 安全運航の機能用件分析 / 実船試験 / 船舶自動化 / 統合操船システム / ヒューマンインターフェイス |
研究概要 |
船の運航の安全性の向上を図るにはIM0のISMコードの基本的な観点である安全運航に必要なFunctional Requirementという観点から、船員と操船支援装置を含む船の機能分担を運航実績から検討し、船員と船の操縦システムの双方の持つべき機能を明確にするものである。 本研究では第1年度に調査船を建造する機会を得たので、操船における人間の役割の分析に基づき、その機能の相当部分を代わって担いうる統合操船システムを製作し、搭載した。この統合操船システム及びその付加システムによると、船舶運航時における人間による操船システムの使用状況、人間の操作、行動全般が計測可能になった。 第2年度においては乗船調査と自動計測、乗員に対する聞き取り調査によって、航行環境、船体運動、アクチュエータの稼働状況、船の内外の情報伝達、また人間の行動、操作等を詳細に記録し、全体として遂行されている作業を把握し、安全上で問題を生じる箇所を分析した。また、この様な調査を実船上のみで実施する困難さを解決するために、広島大学の既存のシミュレータにバーチャルリアルティ方式の操船時の視界情報の提供システムを開発、組み合わせて、港内のような複雑な局面での人間を含む操船状況全体の再現と記録を可能にした。 また、以上の操船状況とともに、建造船のMO化された機関室の運転について、機関士の作業内容を詳細に記録し、基本となる操作、定時点検、故障や警報の発生状況と対応等を抽出した。 これらの結果から、ワンマン化を実現するに必要な船側のシステムのあり方等を検討したが、膨大なデータを後の各種解析に供試可能なようにデータベース化した。
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