研究課題/領域番号 |
08456050
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 昌 京都大学, 農学研究科, 教授 (70093250)
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研究分担者 |
小川 順 京都大学, 農学研究科, 助手 (70281102)
片岡 道彦 京都大学, 農学研究科, 助手 (90252494)
小林 達彦 京都大学, 農学研究科, 講師 (70221976)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 不飽和化酵素 / 阻害剤 / プロピルガ-レート / クルクミン / カルシウム拮抗薬 / 高度不飽和脂肪酸 / フラン環含有脂肪酸 / ドコサヘキサエン酸 / 不飽和化酸素 / 不飽和脂肪酸 |
研究概要 |
(A)高度不飽和脂肪酸不飽和化酵素を阻害する化合物を探索し、4種類の化合物グループを見出した。 (1)リグナン化合物:(+)体、(-)体にかかわらず、△5不飽和化酵素の非拮抗阻害剤。ゴマに含まれる(+)-セサミン、(-)-アザリニンともに△5不飽和化酵素を特異的に阻害した。 (2)没食子酸エステル類:△5、△6不飽和化酵素の非拮抗阻害剤。プロピルガ-レートは△5、△6不飽和化酵素を阻害し、その分子構造のうちカルボン酸のエステル化と3位水酸基の存在が阻害活性に必須であった。 (3)クルクミン類:△5、△6不飽和化酵素の非拮抗阻害剤。阻害活性を示すには対象構造の半分があれば良く、その中の二重結合と共役した芳香環、4位水酸基、3位メトキシ基が必須であった。 (4)ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬:△5または△6不飽和化酵素の不拮抗阻害剤。ニカルジピン、ニフェジピンがそれぞれ△5、△6不飽和化酵素を特異的に阻害した。 (B)フラン環含有脂肪酸(F-acid)生産菌Shewanella putrefaciensをモデル系として、高度不飽和脂肪酸(PUFA)生産微生物のPUFA生合成経路に対する影響が認められている抗酸化剤およびその類縁化合物の、F-acid生合成に対する影響を検討した結果、p-ニトロ安息香酸にF-acid生合成阻害活性を見出した。 (C)ドコサヘキサン酸(DHA)生産菌Shizochytrium sp.をモデル系として、高度不飽和脂肪酸(PUFA)生産微生物のPUFA生合成経路に対する影響が認められている抗酸化剤およびその類縁化合物の、DHA生合成に対する影響を検討した結果、p-トルイル酸の添加によりShizochytrium sp.の脂質組成芽変化し、22:5の割合が減少し20:5の割合が増加することを見出した。
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