研究課題/領域番号 |
08456131
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物環境
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
仁科 弘重 愛媛大学, 農学部, 助教授 (70134509)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | グリーンアメニティ / アメニティ / 観葉植物 / 温熱環境 / 温熱快適性 / 脳波 / SD法 / シミュレーション / ベンゼン |
研究概要 |
1.観葉植物が室内の温熱環境、温熱快適性に及ぼす影響を、春期と夏期の実験によって解析した結果、春期では、蒸散の盛んなカポックを窓際一列配置することによって、室内の相対湿度を26%も上昇させることが可能であることを明らかにした。また、夏期では、ほとんど蒸散しないマッサンギアナを室内点在配置することによって、相対湿度の上昇を3%に抑えられることを明らかにした。一方、室内の温熱環境、温熱快適性を予測するシミュレーションモデルを、窓際一列配置の場合と室内点在配置の場合について、作成した。このモデルによって、観葉植物の種類・配置方法、窓の方位、季節、地方などが異なる場合の予測が可能となった。 2.生理・心理効果を、脳波の測定・解析とSD法によるアンケート調査によって解析した。観葉植物、花(バラ)、香りが存在する場合については、花の存在は、視覚を通して認識され、意識上の人間の心理に影響を及ぼすことを明らかにした。これに対し、香りは、鼻の粘膜細胞に直接作用するため、生理的反応の評価を含むと考えられる脳波に反映しやすいことを明らかにした。また、別の実験で、α波の出現量をβ波の出現量で割った値を快適性の指標としたところ、被験者のα/β値の平均は、室内点在配置が最も大きく、窓際一列配置、ロッカー・衝立の順に低くなり、対照区が最も小さかった。アンケート調査の結果からも、植物を配置することによる快適性が認められた。 3.グリーンアメニティの総合的効果が最も大きくなるようなデザイン(部屋の使用目的・大きさ・向き、居住する人間の性別・年令、季節、地方などに基づいて、植物の品種・本数・配置方法を決定する)を支援するシステムをパソコン上で作成し、最適デザインの検討を行った。
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