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細胞死を誘導するウシ初乳新規ペプチドの生物作用発現機構

研究課題

研究課題/領域番号 08456136
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用動物科学
研究機関東北大学

研究代表者

佐々木 康之  東北大学, 農学部, 教授 (90005637)

研究分担者 萩野 顕彦  東北大学, 農学部, 助手 (80156249)
加藤 和雄  東北大学, 農学部, 助教授 (60091831)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワードIGF-I / 初乳 / アポトーシス / チロシンキナーゼ / ペプチド
研究概要

ウシ初乳中に、マウス線維芽細胞LMの増殖を抑制するペプチド性物質が含まれていることを申請者は報告している。しかし、その生物作用については全く明らかにされていない。そこで、LM細胞を用いて、細胞増殖抑制機構の検討を行った。
1.トリパンブルー排除法により細胞数を計数した結果、細胞増殖抑制因子の濃度依存性に生細胞数が減少した。この画分の処理により細胞の形態が変化し、核の凝縮が認められた。さらに、処理した細胞のDNAを抽出しアガロース電気泳動により解析したところ、DNAの断片化が観察された。以上の結果から、この因子はLM細胞の細胞死を誘導しその作用はアポトーシスによるものであることが明らかになった。
2.この因子の精製を進めた結果、この画分には高濃度のIGF-Iが含まれていたところから、IGF-IのLM細胞に対する影響を検討したところ、驚くべきことにIGF-IはLM細胞のアポトーシスを誘導した。また、初乳由来の活性fractionを、IGF-I抗体固定アフィニティーカラムに繰り返し通したところ、細胞増殖抑制活性が低下したことから、初乳中に含まれるLM細胞増殖抑制活性は初乳中に含まれるIGF-Iによるものであることが明らかになった。
3.LM細胞に対するIGF-Iの作用について検討した。まず、IGF-Iレセプターについて検討した結果、LM細胞には高親和性及び低親和性のIGF-Iレセプターが存在し、その数は他の細胞(Balb/c 3T3,L6細胞)と同程度であった。また、チロシンキナーゼ阻害剤であるハービマイシンAはIGF-Iの細胞死誘導作用を阻害した。
以上の結果から、初乳中に大量に含まれるIGF-IはLM細胞のアポトーシスを誘導し、その作用にチロシンキナーゼの関与することが示された。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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