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ブタ原始生殖細胞の体外増殖能と特異糖鎖抗原の発現

研究課題

研究課題/領域番号 08456142
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用動物科学
研究機関神戸大学

研究代表者

三宅 正史  神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (60093316)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1996年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
キーワードブタ原始生殖細胞 / 標識糖鎖抗原 / Lewis^x / 移動経路 / 増殖パターン
研究概要

本研究は,ブタ原始生殖細胞(PGC)の同定に関わる糖鎖抗原の特定と,標識された細胞がPGCであることを形態的および微細構造学的に明らかにすること,また対象となる糖鎖抗原の細胞内分布を示すことを目的に行われた。さらに,明確にされたPGCの分布と増殖パターンから,PGCの採取に最適な磁気と局在部位を明らかにすることによって,培養に必要なPGCの効率的採取方法を確立することを目的とした。
種々の抗Lewis糖鎖抗体を使用することによって,PGCを標識する糖鎖抗原としてはLewis^xを対象として用いるのが最も効率がよく,その発現は少なくとも16から24日齢の間で確認できたが,22日齢以降には発現性の低下が認められ,まったく発現していないPGCもかなり認められた。Lewis^x低発現性,または非発現性のPGCはすでに生殖隆起内部に到達していた。移動途上にある後腸上皮,および背側腸間膜に分布するPGCでは強い発現性を示すことから,Lewis^xはPGCの移動に関連することが示唆された。免疫組織学および微細構造学的検討から,Lewis^x糖鎖はPGCの細胞膜表層では比較的均一に分布していたが,細胞質内では核以外の細胞質に不均一に分布していた。また,PGCの特徴と考えられる大きくて丸い核や球状ミトコンドリアが多く認められ,周囲の細胞との間には,多くの場合間隙を形成していた。移動期のPGCには,仮足を形成しているものも多く観察され,マウスなどの既報の哺乳動物と同様に,生殖隆起に向って自発的に移動していることが明らかにされた。
これらの観察から,PGCの効率的採取には,18〜22日齢が適当であり,採取部位は中腎腹側ならびにそれに付随する後腸および背側腸間膜から採取するのがよいと考えられた。こうして得られた細胞をマウス用のES培養液で培養を試みたところ,増殖する細胞が認められ,Lewis^xの発現を認めたが,現在のところ,この細胞がPGCである証拠は認められていない。

報告書

(2件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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