研究課題/領域番号 |
08456144
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岡崎 克則 北海道大学, 大学院獣医学研究科, 助教授 (90160663)
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研究分担者 |
高田 礼人 北海道大学, 大学院獣医学研究科, 助手 (10292062)
喜田 宏 北海道大学, 大学院獣医学研究科, 教授 (10109506)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | ウシヘルペスウイルス1 / 糖蛋白 / 単クローン性抗体 / T細胞エピトープ / バキュロウイルス / オーエスキー病ウイルス / DNAワクチン / 細胞性免疫 / ネコヘルペスウイルス1 / ウマヘルペスウイルス1 / 抗体認識エピトープ / ワクチン / ウシヘルペスウイルス1型 / T細胞 / エピトープ / 標的細胞 / エフェクター細胞 |
研究概要 |
ウシヘルペスウイルス1(BHV-1)主要糖蛋白分子上の抗体認識エピトープとT細胞認識エピトープとの異同を調べるため、各糖蛋白に対する中和単クローン性抗体を用いて変異体の分離を試みた。その結果、gBに対する抗体185/1でのみ変異体MV185が選択された。抗体185/2は補体要求性中和抗体であったが、MV185は他の3種の補体非要求性中和抗体との反応性も欠いていた。現在、BHV-1接種牛末梢白血球のMV185感染細胞に対する細胞障害活性を解析している。また、MV185gB遺伝子の塩基配列を決定中である。 バキュロウイルスを用いてBHV1gC及びgDを大量発現し、それらを粘膜免疫アジュバントのコレラ毒素Bサブユニットと混合して牛伝染性鼻気管炎に対する経鼻ワクチンを試作した。いずれのワクチンも鼻腔内に噴霧されたウシの鼻汁中にウイルス中和抗体を誘導し、10^<5.0>PFUで経鼻攻撃されたウシからは殆どウイルスは回収されなかった。10^<7.8>PFUで攻撃されたウシでは著しい臨床症状の軽減が認められ、ウイルスの排泄量も低下した。 オーエスキー病ウイルス(ADV)糖蛋白gDを発現するプラスミドを鼻腔内に接種されたマウスの気管・肺胞洗浄液中には抗ADV抗体が検出され、致死量のウイルス攻撃に対して抵抗性を示した。gC発現プラスミドを鼻腔内に接種されたマウスでは抗体は検出されなかったが、致死量の攻撃に対して抵抗性を示した。ADVgCは細胞性免疫を誘導して感染防御に寄与するのかも知れない。
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