研究課題/領域番号 |
08456149
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松本 芳嗣 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00173922)
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研究分担者 |
河津 信一郎 農林水産省, 家畜衛生試験場, 主任研究員
小野寺 節 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012781)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1996年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | インターロイキン8 / CDNA / 発現様ベクター / リーシュマニア / 原虫 / イヌ / 発現用ベクター / cDNA |
研究概要 |
昨年度、イヌIL-8cDNAを組み込んだベクターp6.5-cIL-8を導入した遺伝子導入リーシュマニア原虫を作成し、これに成功した。マウスにはIL-8の存在は確認されていないが、作成した遺伝子導入ニ-シュマニア原虫を用いて、IL-8の生理活性の有無を確認する目的でボイデンチャンバー法により、マウスおよびイヌ好中球に対する遊走能試験を行った。遺伝子導入体培養上清のイヌ好中球の殺原虫能への影響を調べた。 遊走能試験の結果、リーシュマニア原虫の培養上清では、好中球に対する遊走活性は認められなかったが、IL-8蛋白の発現が示された遺伝子導入リーシュマニア原虫の培養上清にマウスおよびイヌの好中球に対する遊走活性が認められたことがら、遺伝子導入ニ-シュマニア原虫の培養上清中にIL-8蛋白の産生が示唆された。遺伝子導入体培養上清添加群では、リーシュマニア虫体の貧食率および殺原虫率ともに対照群に比べて上昇していた。 以上のことから得られたイヌIL-8導入L.amazonesisが培養上清中にイヌIL-8蛋白を放出していること、放出されているイヌIL-8タンパク質がイヌおよびマウス好中球に対し生理活性を持っていることが示された。また産製されているイヌIL-8蛋白が、イヌのみならず異種動物であるマウスも生理加勢を示すことが明らかとなった。遺伝子導入体が産製するIL-8が、好中球を活性化し、貧食能および殺原虫能を亢進することが明らかとなった。
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