研究課題/領域番号 |
08456152
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
国枝 哲夫 岡山大学, 農学部, 助教授 (80178011)
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研究分担者 |
森友 靖生 九州東海大学, 農学部, 助教授 (70148972)
及川 卓郎 (及川 卓朗) 岡山大学, 農学部, 助教授 (90160407)
佐藤 勝紀 岡山大学, 農学部, 教授 (10033325)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1997年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1996年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | マイクロサテライト / 家畜 / 家禽 / ウズラ / ウシ / 軟骨形成不全症 / 突然変異 / マッピング / 遺伝病 / マイクロサテライトDNA / 反復DNA配列 / 連鎖解析 / 褐毛和種 / FGFR3 / 高多型反復配列 / 近交係数 / 染色体 |
研究概要 |
本研究の目的は、ウズラの連鎖地図を作成すること、褐毛和種に発生する軟骨形成不全症の原因遺伝子を同定すること、マーカー遺伝子を用いて特定の和牛の集団の遺伝的特徴を解析すること、の3点である。 ウズラの連鎖地図を作成するため、マイクロサテライトDNAを豊富化した、ウズラゲノムライブラリーを作成し、ウズラのマイクロサテライトDNAのクローニングを試みた。その結果マイクロサテライトDNAを含むと思われるクローンを得たが、反復が分断されているようなものが多く、ウズラの連鎖解析における多型的なマーカーとして用いられる可能性は低いものと考えられた。 褐毛和種に高頻度で発生し、産業上も重大な影響を与えている軟骨形成不全症について、発症家系を用いた連鎖解析により、疾患原因遺伝子を同定することを試みた。ウシの多型的なマーカー遺伝子であるマイクロサテライトDNAについて、同一の種雄牛に由来する49の発症個体と28の正常個体について各遺伝子座のタイピングを行い疾患の原因遺伝子との連鎖を解析したところ、ウシ第6染色体上のいくつかの遺伝子座と有為な連鎖が認められた。この染色体上にはヒトの軟骨形成不全症の1タイプの原因遺伝子FGFR3遺伝子が存在するため、本遺伝子が褐毛和種における軟骨形成不全症の有力な候補遺伝子であることが示唆された。 褐毛和種の集団の遺伝的特徴を解析するために、ウシマイクロサテライトマーカーを用いての各遺伝子座についてタイピングを行った。集団内で多型性を示す189の遺伝子座では、各個体について何れも約50%の遺伝子座でホモ接合の状態となっていることが明かとなった。ホモ結合となつている遺伝子座は特定の染色体の領域に集中している傾向が認められた。以上の結果から、マイクロサテライト遺伝子座が家畜集団の遺伝学的解析を行う上での有用なマーカーとなり得ることが示唆された。
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