研究分担者 |
野口 良造 筑波大学, 農林工学系, 助手 (60261773)
山口 智治 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (40015839)
瀧川 具弘 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (00236382)
瀬能 誠之 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (00015679)
小池 正之 筑波大学, 農林工学系, 教授 (60032306)
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研究概要 |
本研究は環境対応機能に優れたエコ電気ビークルを試作し,もってその環境保全評価を行い,併せてこの新技術が生物生産圏内外に及ぼす波及効果を多面的角度から検討することを目的としたものである。3年間の研究期間で判明した知見は,次のようである。 1. 車体の基本構成はコンバート車の設計概念を採用するものとし,ミニバンの車体枠を利用してその内部に電気車両としての駆動部を搭載した。これにより,けん引性能特性を実験的に把握できる具備条件が準備できた。 2. モータは直流分巻式とし,最大トルクは5.5kgm/3300rpmに設定した。供試蓄電池は鉛畜電池とし,10個直列に連結している。容量は150Ah/5hであった。 3. 最大けん引力は車体総質量の60%に達した。けん引効率の観点からすればディーゼル機関搭載トラクタと遜色ないといえるが,実用水準までの性能向上を望むとすれば更に5%程度の改善を図る必要性が認められた。けん引力発生機構とラグ形状の関係についても調べた。 4. タイヤのころがり抵抗は仕様変更により改善できる方途が見出せた。つまり,ころがり抵抗係数で0.009の増加が達成できた。 5. 2号機の車体スタイリングと車両性能の目標値を検討し,けん引性能の向上に寄与する因子の改善策について入手可能なコンポーネントとの関連性から考察を加えた。審美工学的手法に基づいた主フレーム上部の形状設計についても検討した 6. エコ電気ビークルの大気汚染と地球温暖化への防止効果について定量的に調べた。
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