研究課題/領域番号 |
08457041
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
村松 正實 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10035454)
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研究分担者 |
折茂 彰 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70275866)
禾 泰壽 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (60101937)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1996年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | エストロゲン / Znフィンガー / efp |
研究概要 |
エストロゲン受容体(ER)が結合するERE(エストロゲン応答配列)を持つゲノムDNA断片をクローン化する方法(Genomic Binding Site Cloning)を用いて数個の候補遺伝子をクローン化し得た。その一つefp(estrogen responsive finger protein)はRINGフィンガーとZnフィンガーを持ち、胎盤、子宮、乳腺などの他、胎児の脳においても発現している上、ERを持つ或種の細胞で、エストロゲンによりmRNAが誘導される。この遺伝子の機能を知るため、efp遺伝子のノックアウトマウスを作出した(癌研野田哲生部長との協同研究)。このホモ接合マウスは正常に生れ、現在のところ正常に育っているが、今後性行動など更に細かい点に異常はないかを観察する予定である。 一方、ゲノム上のefp遺伝子をヒトおよびマウスからクローン化し、その上流制御領域を解析した。その結果この遺伝子にはTATAボックスはなく、それらが協調して働いていることがわかった。3'側にあるEREはそれらを更に増幅するエンハンサーとして働いているものと考えられる。一方では、グルタミン酸受容体の一つNMDA受容体2D(NR2D)遺伝子も上記方法で獲られて来た。そして3'非コード領域にEREのhalf-siteを8個持っていることがわかった。又、この遺伝子が視床下部でERにより調節されている事も判明した。現在、NR2Dノックアウトマウスを京大・三品昌美教授より戴き、性行動等を調べている。同様にして獲られたもう一つの遺伝子EREG-1についても同様に解析を続けている。
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