研究課題/領域番号 |
08457057
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病体医化学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
永松 信哉 杏林大学, 医学部, 助教授 (80231489)
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研究分担者 |
佐和 弘基 杏林大学, 医学部, 講師 (80135912)
渡邊 卓 (渡邉 卓) 杏林大学, 医学部, 助教授 (00191768)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Syntaxin / SNARE / Exocytosis / Pancreatic β cell / SNAP / Diabetes Medllirus / Pancreatic βcell / インスリン分泌 / 膵β細胞 / NSF / 調節性分泌機構 / 構成性分泌機構 / 膵β細部 |
研究概要 |
膵ランゲルハンス氏島β細胞からのインスリン分泌過程は、他の多くの分泌細胞とは明らかに違った特徴、つまり膵β細胞では、栄養素、特にブドウ糖が、インスリン分泌の最大刺激因子であるという特徴を有している。一方、膵β細胞においても細胞内Ca^2の上昇が分泌の引き金として働くことから、基本的には、他の分泌細胞と同様な分泌分子機構を有していると考えられる。従って、本研究においては、膵β細胞の特殊性を解明し、インスリン分泌機構を明らかにすることに焦点を当て、その分子機構の解明を進めた。次に、私達はこの研究成果をふまえ、糖尿病の発症、進展機構、特にNIDDMの主因であるインスリン分泌不全機構の解明にも力を注いだ。以下に今回の研究成果の要点を箇条書きにして記す。 1 Recombinant adenovirusを用い、intact isletsにおけるgene transduction系を確立した。 2 Syntaxin 1A、SNAP-25の膵β細胞における発現、局在、ブドウ糖による合成制御構、インスリン分泌過程における機能を明らかにした。 3 α-SNAPのグルコース刺激インスリン分泌過程における機能を明らかにし、更に、未成熟.、及び成熟インスリン分泌顆粒における機能をも解明した。 4 t-SNAREsの発現が糖尿病動物膵β細胞において低下していることを見出し、これをrecombinant adenovirusを用いて正常レベルに回復させたところ、インスリン分泌不全の改善がみられた。
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