研究課題/領域番号 |
08457058
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
鈴木 義之 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 副所長 (90010389)
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研究分担者 |
樊 建強 (財)東京都臨床医学総合研究所, 臨床遺伝学, 研究員 (30291157)
桜庭 均 (財)東京都臨床医学総合研究所, 臨床遺伝学, 室長 (60114493)
松田 潤一郎 国立感染症研究所, 獣医科学部, 主任研究官 (60181731)
内貴 正治 国立予防衛生研究所, 獣医科学部, 部長 (10020752)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1997年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1996年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | ノックアウトマウス / β-ガラクトシダーゼ / ガングリオシドG_<M1> / ライリゾーム病 / G_<M1>-ガングリオシドーシス / 遺伝子治療 / ガングリオンドG_<M1> / ライソゾーム病 / 遺伝子ターゲティング / ガングリオシドGM1 |
研究概要 |
遺伝性ライソゾーム病、特にβ-ガラクトシダーゼ欠損を起こす病気の発生病理を検討し、更に中枢神経障害に対する分子治療法を開発するための材料として、標的破壊によるβ-ガラクトシダーゼ欠損ノックアウトマウスを作成した。臨床的には進行性運動障害の病像を示し、病理学的には中枢神経系の広範な神経細胞の基質蓄積、変性、脱落があり、細胞質内に同心円状封入体が観察された。この病変は生後2週から明らかになり、4週から8週にかけて急速に進んだ。生化学的にはすべての組織にβ-ガラクトシダーゼ欠損があり、生後1週から4週にかけて中枢神経へのガングリオシドG_<M1>とそのアシアロ体G_<A1>、の蓄積が急速に進んだ。これらはヒトG_<M1>-ガングリオシドーシスに対応する病態であり、モデル動物として有用であることが分った。新生児モデルマウスにβ-ガラクトシダーゼ遺伝子を大量に静注したところ、2週間後に脳組織で正常の10%程度にβ-ガラクトシダーゼ活性上昇を認めた。中枢神経系以外でも、ほとんどの臓器で活性が上昇した。そして神経系のG_<M1>蓄積量は未治療マウスの半分程度に改善しており、G_<A1>蓄積も軽度であった。
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