研究課題/領域番号 |
08457073
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
竹屋 元裕 熊本大学, 医学部, 助教授 (90155052)
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研究分担者 |
宮川 和久 熊本大学, 医学部, 助手 (00244111)
高橋 潔 熊本大学, 医学部, 教授 (70045631)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | MCP-1 / モノクローナル抗体 / TRPM-3 陽性マクロファージ / 肺肉芽腫 / 一酸化窒素 / ラットコラーゲン関節炎 / ラット半月体形成性糸球体腎炎 / 扁平上皮化生 / 間質性肺炎 / 免疫組織化学 / 単球・マックロファージ / TRPM-3陽性マクロファージ / コラーゲン関節炎 / HTLV-1 associated myelopathy / 肉芽腫 |
研究概要 |
1.リコンビナントラットMCP-1をラット皮下に投与し、浸潤マクロファージ亜群を種々の抗ラットマクロファージモノクローナル抗体で解析すると、その主体はTRPM-3陽性の単球由来マクロファージであった。一方、ED2陽性の組織マクロファージの動員はわずかであった。 2.実験的ラット肺肉芽腫では、一酸化窒素(NO)の産生とともにMCP-1の発現がみられ、肉芽腫内には多数のTRPM-3陽性マクロファージが観察された。このモデルに一酸化窒素合成酵素阻害剤を投与すると、MCP-1の発現は有意に抑制され、MCP-1の産生にNOが関与することがわかった。 3.ウシII型コラーゲン投与によって作製したラット慢性関節リウマチモデルでは、関節液中のMCP-1濃度はコラーゲン感作後2週目にピークとなり、局所へのマクロファージ浸潤や関節腫脹の程度と良く相関した。このモデルに抗ラットMCP-1モノクローナル抗体を投与し、MCP-1の作用を抑制すると、関節の腫脹は約30%減弱した。 4.実験的ラット半月体形成性糸球体腎炎では、糸球体内への単球・マクロファージの浸潤と平行してMCP-1の発現が観察され、抗MCP-1抗体投与によって、糸球体への単球・マクロファージ浸潤は約35%減少し、尿蛋白量は約64%減少した。 5.In vitroでラット気道上皮を扁平上皮に化生させると、形態変化に伴ってMCP-1産生が亢進するとともに、dexamethasone添加によってMCP-1産生が抑制された。このことから、間質性肺炎では化生扁平上皮からのMCP-1産生が病態の形成に関わることが示唆された。
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