研究課題/領域番号 |
08457081
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
多田 功 九州大学, 医学部, 教授 (60064531)
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研究分担者 |
岸原 健二 九州大学, 生体防御研究所, 助手 (80214774)
古賀 正崇 九州大学, 医学部, 講師 (80136449)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | ネズミ糞線虫 / ノックアウトマウス / 肥満細胞(MMC) / CD8十T細胞 / 排虫 / 防御免役 / テストステロン / マクロファージ / CD8+T細胞 / 防御免疫 / 肥満細胞 / goblet cell |
研究概要 |
平成8年・9年の2年にわたり、腸管寄生虫の感染に対する宿主の防御機構における機能分子について研究を行った.モデルとしてネズミ糞線虫(Strongyloides ratti 以下Sr)感染ノックアウトマウス(CD45-exon6欠損マウス、以下CD45-/-)を用いて、感染経過に伴う線虫排除状況を追求し、また宿主に修飾を加えることでどのような効果が得られるかを検討した.線虫感染は第3期幼虫の皮下注射に基づき、感染動態は頭蓋部からの回収幼虫数と糞便内の虫卵数(EPG)とを指標にした.第1年度の成果は次の通りである.1)対照マウスに比べ、CD45-/-ではSrに対する防御機構が著しく低下しており、小腸内の感染期間も対照マウスに比べ長いことが示された.2)脾細胞移入後CD45-/-におけるSr感染の時間経過の観察から、CD45-/-におけるSrに対する防御機構の著しい低下はT細胞の機能不全に依るものだけではない可能性が示唆された.3)IL-3による粘膜型肥満細胞(MMC)の誘導とSr感染の時間経過の観察から、CD45-/-でIL-3投与によってMMCが誘導されるものの、Srが排除されないことからCD45-/-のMMCの機能不全がその原因である可能性が考えらた.次にT細胞とマクロファージの機能を検討した.その結果、4)Sr感染におけるMMC誘導とCD4+T細胞とCD8+T細胞の関与を単クローン抗体を用いたところ、Sr感染においてもCD8+T細胞は防御に重要ではないことが示された.次いで、5)防御に関わりのあるマクロファージに及ぼすSr感染マウスの性差、特にテストステロンの影響を検討した.マクロファージ機能のカーボンによる阻害はSrに対する感染防御を阻害した.テストステロン投与は阻害効果を促進した.この興味ある機構についてはさらに実験を重ね、検討中である.
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