研究課題/領域番号 |
08457107
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菊谷 仁 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80161412)
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研究分担者 |
安居 輝人 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (60283074)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1996年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | CD40 / CD40リガンド / リンパ球相互作用 / Th1細胞 / Th2細胞 / 感染免疫 / トランスジェニックマウス / 遺伝子欠損マウス / クラススイッチ |
研究概要 |
T細胞依存性のB細胞の増殖分化には、CD40とCD40リガンド(CD40L)を介したT・B細胞間相互作用が必要である。また、T細胞の活性化や機能分化にも抗原提示細胞上のCD40が重要な働きをしていることが明らかになりつつある。本研究では、T細胞の機能分化特にTh1及びTh2細胞への分化にCD40がどのように関与しているのかを、CD40欠損マウスを用いた感染実験や、TCRトランスジェニックマウスのT細胞を用いた実験によって解析した。細胞内寄生細菌であるLeishmania majorに対する感染防御では、主にIFN-γを産生するTh1細胞が中心的や役割を果たしていることが知られている。L.majorをCD40欠損マウスに感染させると、このマウスにおいてはTh1反応ではなくTh2反応が成立してしまい、結果的に全身性のleishmaniasisを発症することが明らかになった。また、感染CD40欠損マウスの所属リンパ節細胞は、L.majorに対しIL-12を産生出来ず、CD40欠損マウスのL.major感受性は、CD40依存性のIL-12産生がなくTh1反応を惹起できなかったためと考えられた。更にTh1細胞分化へのCD40の関与を細胞レベルで明らかにするため、卵白アルブミン(OVA)特異的TCRトランスジェニックマウスのT細胞を試験管内でOVAペプチドで刺激しTh1あるいはTh2細胞に分化誘導させる実験系を用いて、CD40欠損抗原提示細胞上での抗原ペプチド依存性のTh1細胞分化を解析した。その結果、細胞レベルでもCD40依存性のIL-12産生が、Th1細胞分化に必要であることが明らかになった。
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