研究課題/領域番号 |
08457139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
宮下 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)
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研究分担者 |
有田 幹雄 和歌山県立医科大学, 看護短期大学部, 教授 (40168018)
黒田 基嗣 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70264877)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 寒冷 / 循環機能 / 精神作業 / 作業関連疾患 / 快適作業環境 / クロー / カテコールアミン / 内田クレペリン検査 / カイコールアミン |
研究概要 |
寒冷環境による循環機能等への影響を明らかにするために、初年度には未曝露者を対象として冬期および夏期に実験的検討を行った。また、2年度には現場作業者を対象として循環機能変化と労働条件との関連について検討した。3年度には、それらの結果を踏まえて、寒冷作業による循環機能負担軽減のための作業条件、防寒条件のあり方を検討した。 その結果、未曝露者において冬期では寒冷に対する生体反応が大きく出現し、庫内滞在時間の増加に伴って血圧の上昇やノルアドレナリンが増加し、また、舌下温は低下する傾向にあった。夏期にも同様の傾向が認められるものの、冬期ほど明確ではなかった。また、それらの生体反応は、衣服の保温力の低い場合に顕著にみられた。 作業者を対象とした場合には、冬期、夏期ともに作業前に比べ作業後にノルアドレナリンの増加や舌下温の低下がみられた。一日の総滞在時間と血圧やノルアドレナリンの変化とは有意な相関関係はみられなかったが、夏期には一日の総滞在時間が長いほど舌下温が大きく低下する傾向がみられた。また、精神作業には冷凍倉庫作業による差はみられなかった。また、作業環境の状況を考慮するためフード付きフォークリフトの運転室内の温度変化を測定したところ、運転席での温度低下は入庫後約5分で1.6℃と小さかった。 このような結果を踏まえて、本研究の最終目標である冷凍倉庫内の寒冷作業のモデル化を試みた。具体的モデルとして、倉庫内外を出入りするフォークリフトにはフード付きを使用するようにし、冷凍倉庫内での作業時間を5分間以内に設定し、また、衣服条件は2cloとして、現場作業者にモデル作業を実施させたところ、循環機能負担軽減の効果があることが示唆された。
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