研究課題/領域番号 |
08457151
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 毅 東北大学, 医学部, 教授 (50110656)
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研究分担者 |
高橋 裕一 (高橋 祐一) 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (80261535)
柴田 忍 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00271932)
舩渡 忠男 (船渡 忠男) 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (70165455)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | ヒトパルボウイルスB19 / B19 / 慢性関節リウマチ / 関節炎 |
研究概要 |
慢性関節リウマチ(RA)の発症にはウイルスなどの微生物の関与が挙げられている。我々は、臨床的観察に基づき、RAでのヒトパルボウイルスB19(B19)の関与について検索を行った。その結果、以下が判明した。 (1)B19はRAの活動病変を持つ関節滑膜組織において陽性であった。すなわち、PCR法により33例中24例にB19DNAが陽性とされた。この中で21例は組織学的に活動性RAとされたが 全例でB19DNAが陽性であった。一方RA活動所見の乏しい12例では3例のみ陽性を示した。対照とした変形性膝関節症(OA)10例、関節外傷性10例では滑膜組織でのB19PCRはすべて陰性であった。 (2)関節組織でのIn situ hybridization(ISH)によりB19DNA及びRNAを、免疫組織学方法によりB19蛋白Vp-1の検出を計った。その結果、PCRで陽性を示した活動性RA例に限局して、ISH及びVp-1共に陽性を示した。 (3)RA関節滑膜組織を細切後、コラ-ゲナーゼ処理して得た細胞(SVC)あるいはRA由来の骨髄細胞(BMC)を分離チャンバーを用いてB19陰性のBMC、マクロファージ細胞株U937、THP-1と混合培養した。BMC、U937、THP-1においてVp-1陽性細胞が出現した。(感染性B19の証明)。これはOA由来のSVCを用いた系ではすべて陰性であった。 (4)(3)においてRA由来のSVCと混合培養したマクロファージ細胞よりIL-6、TNFαの分泌が認められた。これは培養系への抗B19抗体の添加により抑制された。 以上の知見はRAに特異的に認められ、RA発症因子としてのB19の役割を示す。
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