研究課題/領域番号 |
08457164
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 千史 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60154069)
|
研究分担者 |
黒崎 雅之 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10280976)
榎本 信幸 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20251530)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | C型肝炎ウイルス / インターフェロン / 慢性肝炎 / C型肝炎ウィルス |
研究概要 |
Genotype 2a型、2b型についてIFNの効果とNS5A領域の変異を比較した。その結果、genotype 2aの著効率は約60%であったが、genotype 2bでは約30%であった。Genotype 2aにおいても既に報告されているprototypeと比較するとNS5A領域の変異が多いほうがIFN著効率が高かった。特に変異数が3個以上のものでは全例が著効であった。しかし、変異の有無により血中ウイルス量に差はみられなかった。一方、genotype 2bについての解析でも対象数を増やして検討したところ、やはり変異数の多い方が感受性が高いことが推定された。 一方、5'-NCRにあるinternal ribosome entry siteの塩基配列の変異が、IFN著効率と関連するという報告がある。NS5A領域と5'-NCRの意義を調べる目的で、5'-NCRの変異とIFN著効率との関連を検討した。しかしこの部位の変異数は著効群と無効群との間で有為な差を認めなかった。現在のところ、IFN著効率と関連するウイルス遺伝子の部位はNS5A領域のみであることが示された。NS5A蛋白の転写活性作用について調べたところ野生型と変異型で差が認められた。また細胞内IFNシグナル伝達系に対するNS5A領域の影響を解析したところ、NS5A蛋白はinterferon stimulated response element制御下の遺伝子の発現を抑制し、その抑制効果は野生型と変異型で差があり、変異型では減弱しているという結果を得ている。これらの結果から、IFN治療抵抗性の機序として、細胞内IFNシグナル伝達抑制機構が関与することが示唆された。
|