研究課題/領域番号 |
08457191
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山田 猛 九州大学, 医学部, 助教授 (50230462)
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研究分担者 |
長野 祐久 九州大学, 医学部, 医員
古谷 博和 九州大学, 医学部, 講師 (60253415)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 副腎白質変性症 / AJD / ALDP / ノックアウトマウス / 極長鎖脂肪酸 / β酸化 / VLACS / ペルオキシソーム / 遺伝子治療 / レトロウイルスベクター |
研究概要 |
副腎白質ジストロフィー(adrenoleukodystrophy,ALD)における極長鎖脂肪酸(VLCFA)のβ酸化障害の機構を、ALD蛋白(ALDP)欠損マウスを用いて調べた。VLCFA-CoA合成酵素(VLACS)をALDP欠損マウス由来の線維芽細胞に強制発現させてもVLCFAのβ酸化障害は改善しなかったが、VLACSとALDPを同時に発現させると改善した。このことから、VLACSの機能発現にALDPが関与していることが分かった。ウエスタンブロット解析から、ALDP欠損はVLACSの組織り発現には影響を及ぼさないことが分かった。細胞画分のウエスタンブロット解析で、PMP70は両マウスのペルオキシソーム画分に同様に認められた。VLACSは対照マウスでは全画分およびペルオキシソーム画分に認められ、細胞質1画分には認められなかったが、ALDP欠損マウスでは全ての画分に認められた。ペルオキシソーム画分のVLACSとPMP70の量比は、ALDP欠損マウスは0.158で対照の1/4程度に低下していた。このことはALDPがVLACSのペルオキシソームへの局在に関与していることを示唆している。ただし、ALDP欠損のみではVLACSのペルオキシソームへの局在が完全に阻害されないことから、局在には他の蛋白も関与していると考えられる。ALDPにはPMP70,ALDRP,P70Rといった相同蛋白が知られており、これらを欠損させた場合にVLACSの局在がどのようになるかは今後の課題である。
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