研究課題/領域番号 |
08457238
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
池平 博夫 千葉大学, 医学部, 助教授 (50150313)
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研究分担者 |
江原 正明 千葉大学, 医学部, 助教授 (50176781)
北原 宏 千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (30114268)
中島 伸之 (中島 伸行) 千葉大学, 医学部, 教授 (40241947)
宮崎 勝 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (70166156)
伊東 久夫 千葉大学, 医学部, 教授 (20095574)
吉田 勝哉 放射線医学総合研究所, 重粒子線治療センター, 室長 (10191579)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ^<13>C-MRS / ^<19>F-MRS / 多核種MRS / 糖代謝 / 薬剤代謝 |
研究概要 |
平成8年度から平成10年度までに行った本基盤研究の研究成果は、^<13>Cおよび^<19>F-MRSの臨床利用の基礎研究を行い、新しい画期的機能診断法としての多核種NMRスペクトロスコピーの臨床的実用化に成功したことである。 先ず、^<13>C-MRSによる肝臓機能の評価に関しては、低分子デキストラン負荷後のグリコーゲン合成を、健常者ボランティアによる正常の代謝動態として十分な信号強度で測定するための表面コイルの制作とその動作確認を行い。その結果、動態機能測定に必要な3分以内の計測時間で、人体の肝臓からグリコーゲンの信号測定が可能であることを証明した。次に^<19>F-MRSに関しては、人体計測用の表面コイルを作成し、50mgという低投与量での5-FUなどのフッ素含有薬剤の測定が、人体で可能であることのコイル動作確認を行った。引き続いて、投与後の生体内における同化及び異化代謝の動態をダイナミックMRS計測法によって可能とし、薬物代謝動態から見た肝機能評価及び薬効評価に関する評価が可能であることも確認した。本診断法によって、これまで測定が不能であった人体内での抗腫瘍剤の代謝動態を直接把握する事が可能となり、安全かつ有効に化学療法を行うことができる可能性が生まれた。さらに、頭部測定用のへルムホルツコイルを試作し、脳内のフッ素含有薬剤の代謝動態を測定できる可能性も確認した。頭部用コイルの改良に関しては、1.5T臨床用MRI装置を用いて通常の位置決めMRI撮影を行った後、自家製の^<19>F-MRS用頭部用へルムホルツコイル(直径約30cm)が見込む測定領域全体について、プロトンによる1ppm以下のシム値を目標として領域選択シムを行い、その後^<19>F-MRS測定および^<19>F-CSIを行い、ファントム実験に成功した。 これら本研究期間中の研究成果は成果報告書の通り、原著論文19編(内18編は英文)、解説および総説9編、著書5編にまとめ、国際的に報告を行った。 今回の研究は、コイルの作成と動作確認を研究の中心としたため、研究の対象はボランティアを中心とし、当施設の倫理規則に従ってボランティアを選択し研究を施行した。
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