研究課題/領域番号 |
08457277
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
内山 卓 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80151900)
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研究分担者 |
堀 利行 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (70243102)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1996年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | OX40 / gP34 / ATL / 細胞接着 / NF-KB / gp34 / NF-kB |
研究概要 |
OX40/gp34の構造と機能、ATL細胞の生体内増殖と臓器浸潤における役割について研究を行い、以下の成果を得た。1.OX40のリガンドであるgp34は血管内皮細胞に発現していること、およびOX40/gp34は、直接細胞接着に関与していることを、それぞれのstable trasfectant、抗OX40抗体、抗gp34抗体を用いて証明した。2.gp34の結合によりOX40を介して細胞内にシグナルが入り、c-junの発現誘導、NF-kBの活性化が生じることがわかった。また、NF-kBの活性化にはOX40の細胞内部分のうち249-262番目のアミノ酸で構成される部分が必須であることを、欠損変異OX40を用いて明らかにした。さらに、in vitroでは、OX40とTRAF-1,-2,-3,-5が会合しうることを示した。3.ATL患者末梢血新鮮白血病細胞では、17例中15例にOX40の発現を認め、検索した7例中3例でHUVECとの細胞接着を証明した。また、皮膚への白血病細胞浸潤のある4例すべてにおいて、免疫組織染色により白血病細胞にOX40の発現を認めた。 以上の結果から、OX40/gp34は活性化T細胞およびATL細胞と血管内皮との細胞接着に関与し、in vivoでのATL細胞の臓器浸潤にも重要な役割をはたしている可能性が強いと考えられた。
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