研究課題/領域番号 |
08457283
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 貞嘉 東北大学, 医学部, 教授 (40271613)
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研究分担者 |
村上 和雄 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (70110517)
阿部 圭志 東北大学, 医学部, 名誉教授 (60004777)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1997年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1996年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 糸球体輸出入細動脈 / 微小灌流 / アンジオテンシンII / 受容体 / P450 / アラキドン酸 / ヘテロジェネイティー / 腎血行動態 / 糸球体輸入細動脈 / 微少灌流 / アンジオテンシン II / 皮質ネフロン / 棒随質ネフロン / 間質 / アンギオテンシンII / AT_1受容体 / AT_2受容体 / 内皮 / 一酸化窒素 / プロスタグランディン / 輸出入細動脈 |
研究概要 |
糸球体血行動態や尿細管機能は高血圧の発症・維持のみならず、腎障害の進展様式にも重要である。本研究においては、糸球体血行動態に重要な輸入及び輸出細動脈を我々が開発した単離灌流法を用いて研究し、特に、水ナトリウムの調節に重要なアンジオテンシンII(AngII)について検討した。 1.AngIIにはAT、及びAT_22受容体があり、AT_11受容体は血管収縮、アルドステロン分泌、細胞増生に関与し、AT_22受容体はそれに拮抗していると考えられている。我々の単離灌流した輸入、及び輸出細動脈においてはAngIIは血管収縮を起こし、その収縮は、AT_11受容体を阻止すると消失し、逆にAT_22受容体を阻止すると増強することを見い出した。また、AT_22受容体を選択的に刺激すると、血管拡張が起こり、輸入・輸出細動脈間で差がなかった。輸入細動脈における血管拡張は、内皮依存性であり、アラキドン酸のP450代謝産物のエポキシエイコサテトラエノイン酸の産成が重要であることが示唆された。 2.AngIIの腎内作用にヘテロジェネイティーがあり、皮層の輸入細動脈は深層に比較して強い収縮反応を示すこと、皮質輸入細動脈では血管内に投与したAngIIは間質に投与したAngIIよりも強い反応を示すが、深層では差がないことを明らかにした。これは腎臓が多様で、複雑な機能を果たしているのに重要であると考えられる。
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