研究課題/領域番号 |
08457296
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鎮西 恒雄 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20197643)
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研究分担者 |
満淵 邦彦 (満渕 邦彦) 国際, 産学共同研究センター, 教授 (50192349)
井街 宏 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10010076)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1997年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1996年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 表面プラズモン顕微鏡 / 生体適合性材料 / タンパク吸着 |
研究概要 |
本研究は、マイクロマシン技術で人工材料の表面に作成した電極を用いて変動する電界パターンを発生させることで、タンパク・血小板の吸着を制御する手法を開発することを目的とする。さらに、表面プラズモン顕微鏡を応用して、このような加工を施した人工材料と血液との相互反応を明らかにすることを目的とする。 1.血液中のタンパク・血小板と人工材料との反応 血液中のタンパク・血小板と人工材料との反応について、より詳細に検討するため、単一のタンパク溶液からタンパク混合溶液、全血に至るまで、人工材料との相互作用を観察した。具体的には、アルブミン-PBS溶液、γグロブリン-PBS溶液、アルブミン-γグロブリン混合溶液、全血におけるポリウレタンへの吸着を表面プラズモン顕微鏡で観察した。この結果、アルブミンはin-situでは多層の吸着を示すが、洗い流しによりかなりの部分が離脱した。γグロブリンは、単層の吸着を示し、洗い流しによる離脱はわずかであった。アルブミン-γグロブリン混合溶液では、多層の吸着を示し、洗い流しによる離脱はわずかであった。全血では、厚い吸着層を形成し、一部は洗い流しにより離脱した。この離脱は血小板であると考えられた。 さらに、電界によるこれらの吸着反応の修飾についても現在実験中である。 2.電界による吸着反応の修飾 本年度は、ガラス基板上に電極をもった試料を作成し、表面プラズモン顕微鏡でこの電極表面へのタンパク吸着が観察可能であることを確認した。作成した試料は、高屈折率ガラス基板の表面を高精度に表面研磨したものの上にクロム及び金を蒸着し、さらにこの上にスパッタにてガラスを積み、再び白金をスパッタしたものである。この電極を表面プラズモン顕微鏡のキュベットに装着し、さらに対向する白金電極をキュベット内に設け、タンパク溶液を潅流して電極表面へのタンパク吸着の時系列変化と、印加電圧との関連について測定を行った。
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