研究課題/領域番号 |
08457300
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
上池 渉 阪大, 医学部, 講師 (40152847)
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研究分担者 |
清水 重臣 大阪大学, 医学部, 助手 (70271020)
辻本 賀英 大阪大学, 医学部, 教授 (70132735)
田川 邦夫 岡山県立大学, 栄養学部, 教授 (40028296)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 無酸素障害 / necrosis / Bcl-2 / CPP-32 |
研究概要 |
我々は肝における無酸素障害の発生機構を生化学的、分子生物学的に解明すべく、初代培養肝細胞、肝癌細胞株を用いた検討を行い、以下の結果を得た。1、無酸素条件下では、肝細胞や肝癌細胞株はnecrosisの形態を呈して細胞死に至る。2、この際に細胞死実行遺伝子産物であるCPP32が活性化される。3、細胞死抑制遺伝子であるbcl-2の過剰発現やCPP32の特異的阻害剤の投与は無酸素細胞死を緩和する。4、Bcl-2は無酸素によるミトコンドリア障害を緩和することにより細胞死を抑制し、CPP32活性阻害剤はその下流で機能している。 さらに我々は上記の細胞レベルでの知見を臓器レベルに応用するため、ラット肝灌流モデルを作成し、虚血肝におけるBcl-2、CPP32の関与を検討した。その結果、1、虚血肝ではnecrosisの形態により細胞死が誘導され、この際にCPP32の活性化が認められる。2、センダイvirusを用いてbcl-2を肝に導入すると細胞死が緩和される。ことを見いだした。センダイvirusを用いた実験の成功により、移植臓器に対する遺伝子治療の可能性が勘案されるが、現在のところ導入効率が不良であるため、導入効率をあげるべく、適切なvectorの選定作業を行っている。
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