研究課題/領域番号 |
08457333
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
櫻井 洋一 (桜井 洋一) 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (60170651)
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研究分担者 |
谷口 正美 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40278297)
浦口 貴 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (70288489)
落合 正宏 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00051772)
船曳 孝彦 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40084537)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | アミノ酸 / 骨格筋 / 安定同位元素標識トレーサー / 蛋白代謝 / 熱傷 / 外科重症病態 / アミノ酸トランスポート / 質量分析器 / 安定同位元素トレーサー / 基質代謝 / アミノ酸代謝 / グルコース代謝 / 外科的重症病態 / TNF |
研究概要 |
安定同位元素にて標識されたアミノ酸トレーサーを用いて測定されたアミノ酸代謝の結果をもとに、健常人の空腹時、運動負荷後における値と比較し、重症熱傷患者の全身的、骨格筋におけるアミノ酸、蛋白代謝動態、アミノ酸トランスポートの臨床的意義、栄養投与に対する効果を解説した。空腹時の熱傷患者では骨格筋細胞内の蛋白異化速度が著明に増加し、negative protein balanceであった。蛋白合成速度が十分に上昇しないのは血清から骨格筋細胞内へのアミノ酸トランスポートの障害によるものと考えられた。重症熱傷患者において持続的高糖質経管栄養による十分なカロリー投与を施行しても骨格筋におけるアミノ酸トランスポートの障害、negative protein balanceはいずれも改善しなかった。持続的高糖質経管栄養の投与に持続的大量インスリンの併用投与を施行すると骨格筋へのアミノ酸トランスポートの障害が改善し、蛋白バランスはほぼゼロバランスとなった。経管栄養、インスリン投与にさらに成長ホルモンを併用投与してもアミノ酸トランスポート、インスリン併用投与時の値以上の蛋白バランスの改善はみられなかった。健常人でも運動負荷後にアミノ酸トランスポートの増加と骨格筋蛋白合成亢進がみられることからも、骨格筋における遊離アミノ酸トランスポートは骨格筋における蛋白合成速度の重要な決定因子であると考えられた。 その他動物実験モデル、および方法を用いTNF-αのアミノ酸トランスポートに対する効果を検討した。現在結果の解析中である。また消化器外科手術後には重症熱傷患者の骨格筋でみられるようなアミノ酸トランスポートの傷害が認められると考えられる。従ってアミノ酸代謝と密接に関連する基質代謝を測定するために術前術後における基質代謝の変化を間接熱量計を用いて測定した。これらの結果も現在解析中である。
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