研究課題/領域番号 |
08457339
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松居 喜郎 北海道大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90219379)
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研究分担者 |
村下 十志文 北海道大学, 医学部, 講師 (20261290)
安田 慶秀 北海道大学, 医学部・附属病院, 教授 (60125359)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | cardiomyoplasty / 広背筋 / 心不全 / 高頻度刺激 / preload recruitable stroke work relationship / TMLR / VEGF / 心筋虚血 / アポトーシス / Dynamic cardiomyoplasty / 遊離広背筋 / rapid pacing |
研究概要 |
平成8年度〜10年度の本研究において以下の実績を上げた。 1.急性正常心モデルを用いたcardiomyplasty法の効果評価 通例施行されている左側広背筋によるdirect cardiomyoplasty法(I群)と遊離広背筋によるdirect cadiomyoplasty法(II群)の心補助効果をPressure-Volume loop心機能解析システムを用いて比較検討した。収縮能指標ではMwは両群とも刺激時有意に高値を示したが、改善率はII群で有意に高値であった。拡張能指標ではTauは二群とも広背筋被覆前、後で有意に増加したが刺激には影響されりず、二群間で差はなかった。PFRは二群内、三群間で有意差はなかった。 2.神経切断、胸背動静l脈温存広背筋をon-siteでcardimomyostimulatorにてpreconditioningし8週後の筋線維の変化をAPase染色で観察した。耐疲労性のtypeIの筋線維が増加、筋線維も大きいことを確認し、遊離広背筋の慢性期使用が可能であると判断した。 3.慢性心不全モデルを用いたcardiomyoplasty法の効果評価 268/minにて心室のrapid pacingを開始し2週問継続した。左室拡張末期径(LVDd)、左室収縮末期径(LVDs)はrapid pacingにより有意に拡大し、左室短縮率(%FS)は有意に減少した。Mwはrapid pacing後は、正常犬のMwと比較して有意に低下した。 総括)急性期正常心による評価では、従来法によるDCMPは心収縮能の改善は軽度であり適用には限界があると思われた。新しい神経切断遊離広背筋によるDCMPは従来法より良好な収縮能の改善が得られた。また神経を切断しても電気刺激により筋線維は耐疲労性が得られ萎締も回避しうることが示唆された。
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