研究課題/領域番号 |
08457358
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
田中 隆一 新潟大学, 脳研究所, 教授 (30018816)
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研究分担者 |
柿沼 健一 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (50283015)
高橋 英明 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (70236305)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 温熱療法 / 温度分布 / 脳腫瘍 / コンピュータシミュレーション / ラジオ波 / 組織内加温 / 治療計画法 / 悪性神経膠腫 / 温度療法 / 温度シュミレーション / コンピュータ / 組織内温熱療法 |
研究概要 |
脳腫瘍に対する温熱療法はこの十数年来種々の施設、方法で行われてきた。大別すれば、区域加温と組織内加温に分けられ、後者には、Microwaveによるもの、RF antennaを用いる方法、インプラントヒーティングなどがある。加温による治療効果は全ての方法において認められており、Phase III studyが待たれるところである。我々の行ってきた針型電極を用いるRF組織内加温法では、電極を中心とした放射方向の温度分布を定位脳手術操作により留置したカテーテル内温度センサーにてモニターしているが、安全かつ効果的なハイパーサーミアを目指すためには二次元、三次元的な温度分布の把握が重要である。 本研究は、脳のRF加温における温度分布パターンを二次元有限要素解析法により解析し、治療前のplanningとしての有効性について検討したものである。 初年度はワークステーションによる画像処理システムの構築から、二次元要素解析法を用いたコンピュータ温度シミュレーションを確立した。二年度は温熱治療症例の測温データから生体熱物性値を計算した。また、それとともに、効率の良い加温装置を開発し臨床治験をも行った。最終年度では、これまでのデータの集積からパラメータをより実際に即したものに変更し検討を加えた。とくに、再発グリオーマに対してシミュレーションを行った3例は、究めて実際の加温に近い信頼性の高いシミュレーションを経験した。本年度予定していた脳血流量の情報を得るためのSPECTを用いた画像処理は2例において行ったが、もう少し症例を重ねる必要があると考え、今回は報告できなかった。
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