研究課題/領域番号 |
08457391
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
加藤 真介 徳島大学, 医学部, 講師 (30243687)
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研究分担者 |
高田 信二郎 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (20284292)
柏口 新二 徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (30224398)
井形 高明 徳島大学, 医学部, 教授 (80108860)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 体幹 / 筋 / 生理 / 腰痛 / 高齢者 / 骨粗鬆症 |
研究概要 |
高齢者の体幹筋機能の維持、強化のための治療プロトコールをたてる上、筋疲労を評価することは重要である。体幹筋表面筋電図周波数分析は指標となりうるが、これの評価基準を策定するために、まず安全性を考慮し、青年期のスポーツ選手で呼吸ガス分析と同時に計測を行った。この結果、呼吸ガス分析との高い相関が見られ、より煩雑な呼吸ガス分析を行わずに、表面筋電図のみで筋疲労の評価ができることが明らかとなった。また、発育期の腰部疾患に対して、体幹筋力を指標としたリハビリテーションプログラムを作成し、その治療成績について評価を行った。その結果、簡便に計測できる体幹筋力指数(TMI)が、リハビリテーション段階の評価及び目標として適切であることが明らかとなった。しかしながら、高齢者において、同様の方法が使用できるか否かについては、高齢者の心肺機能から充分な安全性が確認できなかったため、応用するに至らなかった。 また、高齢者の腰痛を考える際、特に女性においては骨粗鬆との関連は重要である。二重エネルギーX線吸収法により、腰椎の骨密度と他の部位のそれを比較すると、非荷重部である上肢、肋骨との相関が見られた。このことは、体幹筋の強化のみならず全身の運動負荷が腰痛の予防には重要であり、また、先の表面筋電図分析を利用したトレーニングプロトコールの策定により、最大酸素摂取量の減少を防止することが重要であると考えられた。さらに、実験的には、脱神経からの骨格筋に回復過程では、エネルギー状態の改善に先立って循環状態の改善が先行することが明らかになった。
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