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発生学的手法を使った悪性高熱症モデルマウス作製とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 08457402
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関東京大学

研究代表者

田上 恵 (田上 惠)  東京大学, 医学部・附属病院分院, 助教授 (90107657)

研究分担者 野田 哲生  財団法人癌研究会, 細胞生物部, 部長
萩原 恵子 (大口 恵子)  東京大学, 医学部・附属病院分院, 教務職員 (80292879)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード悪性高熱症 / CICR / RYRI / RYR1 / リアノジン受容体 / 点突然変異 / 突然変異 / genomic DNA
研究概要

悪性高熱症モデルマウスを作って、悪性高熱症の病体整理を明らかにすることを当初の目的として実験を開始した。しかし、外国の悪性高熱症の家系での、リアノジン受容体遺伝子RYR1の検索によると、突然変異が起きている箇所が、非常に多数あり、しかも、突然変異の同定もあまり進んでいない状況であることがわかった。そこで我々は、まず東京大学医学部薬理学教室に保存されている、CICRが異常に亢進している日本人悪性高熱症患者三人の、RYR1遺伝子の突然変異検索を行うことにした。この三人の患者より採血を行い、白血球からgenomic DNAを抽出し、PCR法により、106個のエクソンよりなるRYR1遺伝子のcoding regionを増幅し、それをプラスミドベクターに組み込んだ。そのベクターをクローニングし、1エクソンにつき、5クローン以上をシークエンサーを用いて解析し、三人の患者のRYR1遺伝子の全塩基配列を決定した。
その結果、三人の患者ともRYR1遺伝子のC末部分の膜貫通領域(R4645Q,P4668S,L4838V)に、それぞれアミノ酸の変異を伴う突然変異を発見した。悪性高熱症の患者のRYR1遺伝子の全長をシークエンス解析したのは、我々のグループが世界で最初である。また、悪性高熱症で、RYR1遺伝子のC末部分に突然変異が見つかったのも世界で初めての報告となる。また、この方法を用いれば、患者に負担をかけることなく、術前に、悪性高熱症になる可能性があるかどうかを調べることができる。
現在、それぞれの変異を培養細胞に導入して、カフェインに対する細胞質のカルシウムイオン濃度の変化を見ているが、L4838Vの変異では、反応の亢進が見られた。よって、これらの変異が悪性高熱症の原因となっている可能性が高い。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大口恵子、飯野正光: "悪性高熱症とリアノジン受容体"医学のあゆみ. 183. 939-941 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大口恵子、竹島浩: "悪性高熱症 リアノジン受容体"現代医療. 30. 302-305 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大口恵子, 竹島 浩: "悪性高熱症-リアノジン受容体" 現代医療. Vol.30 No.1. 302-305 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 大口恵子, 飯野正光: "悪性高熱症とリアノジン受容体" 医学のあゆみ. Vol.183 No.12・13. 939-941 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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