研究課題/領域番号 |
08457431
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
秋元 成太 日本医科大学, 医学部, 教授 (50089752)
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研究分担者 |
近藤 幸尋 日本医科大学, 医学部, 講師 (80215467)
堀内 和孝 日本医科大学, 医学部, 講師 (00173625)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 膀胱腫瘍 / p53 / メタロチオネイン / アポトーシス |
研究概要 |
本研究ではp53枯渇化マウスを用いて、そのwild typeマウスとともに膀胱腫瘍を発生促進するBBNによる膀胱癌の発生頻度を検討した。膀胱腫瘍発生には少なくとも16週から20週の観察期間が必要であるが、p53枯渇化マウスはBBN10週投与後に他因子による死亡が認められ、本実験でhetero p53枯渇化マウスを用いることが余儀なくされた。しかしhetero p53枯渇化マウスを用いたBBNによる膀胱癌の発生頻度の報告が、他施設よりなされたために他のモデルを用いることになった。 そこで我々はシスプラチンの耐性因子の一つとして知られているメタロチオネインという蛋白に着目した。というのもメタロチオネイン遺伝子枯渇化(MTKO)マウスより得られた繊維芽細胞は、wild typeマウスのそれに比してp53レベルが高くアポトーシスに陥りやすいことを見出したため、MTKOマウスを用いて、そのwild typeマウスとともに膀胱腫瘍を発生促進するBBNによる膀胱癌の発生頻度を検討した。MTKOマウスは膀胱腫瘍の発生頻度が、wild typeマウスに比して高かった。また免疫組織化学的には、MTKOマウスに比してwild typeマウスはhigh stageの腫瘍が多く、膀胱腫瘍の発生頻度は低いものの増殖速度が速いことを裏付けるPCNA陽性細胞が多かった。これらのメタロチオネイン陽性および陰性膀胱腫瘍を培養細胞とすることに成功した。これらの細胞を用いてシスプラチン耐性に関して検討すると、MTKO膀胱腫瘍細胞はシスプラチンにより感受性が高く、アポトーシスに陥りやすいことを認めた。しかしこのアポトーシス制御機構の解明は、本研究期間には行うことはできなかった。 今後は、メタロチオネインによるアポトーシス制御機構の解明と現在のin vitroで得られた結果と実際の臨床検体の検索により、臨床上の癌化学療法にフィードバックできるようさらなる検討を行う予定である。
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