• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

モルモット内耳コルチ器内のプリン受容体の生理的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08457448
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東京大学

研究代表者

菅澤 正  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (00179110)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード内耳 / コルチ器 / Purin受容体 / ATP / 支持細胞 / Hensen cell / Deiters cell / hair cell / モルモット / P2x / P2y / Purinergic receptor / 内有毛細胞 / 蝸牛 / Supporting cell
研究概要

内耳コルチ器支持細胞である、Deiters細胞、Piller細胞は支持作用を、Hensen細胞は何らかの分泌、つまりリンパ内容の調節を司っていると考えられている。
これらの細胞に対するPurinergic受容体の調節の可能性を明らかにするため、コルチ器を採取し機械的酵素的に細胞単離操作を工夫し、これら三種の細胞をコンスタントに採集できるようにした。
次にATP投与時の誘発電流及び細胞内遊離カルシウム濃度をpatch clampの手法を用いて測定した。その結果上記3種類の細胞いずれでも誘発電流とカルシウム濃度増加を認めた。この誘発電流は、nonspecific cationic channelの活性化によるものであり、一方カルシウム反応は細胞内カルシウムストアからの放出であることを明らかにした。それぞれP2x,P2y受容体由来の反応であることを明らかにした。Deiters cell,Hensen cellでは、この両者の反応のED_<50>が測定した。Hensen細胞では、カルシウム濃度増加は、カルシウム衣存性Clチャンネルにカップリングしていた。
次にこの2つの受容体の細胞内局在を知るため、細胞の一部のみATPを投与可能にする系を開発した。内有毛細胞に用い、P2x,P2yがそれぞれ内リンパ腔側、外リンパ腔側に分離して存在することを示した。
ATPは各細胞において異なる構成の反応を示していることから、内耳における音受容機構の調節系として重要な働きをしていると思われた。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Sugasawa: "ATP activates a cation conductance and Ca^<2+>,dependent cl^- conductance in Hensan cells of guinea pig cochle" American journal of Physiology. 271. 1817-1826 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 菅 澤正: "コルチ器レベルにおける情報処理-その可塑性" 音声言語医学. 39. 315-322 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Sugasawa et al: "ATP activates cation Conductance and Ca^<2+>-dependent Cl^- conductance in Hensen cells of guinea pig cochlea." American Journal of Physiology. 271. 1817-1826 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Sugasawa: "Sound processing in Organ of Corti and the iszue of plasticity" The Japan Journal of Logoredics and phoniatrics. 39. 315-322 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 菅澤 正: "コルチ器レベルにおける情報処理-その可塑性" 音声言語医学. 39. 315-322 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 加我君孝編: "ABRハンドブック-内耳の構造と機能" 金原出版, 233 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi