研究課題/領域番号 |
08457453
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 宮崎医科大学 (1997-1998) 九州大学 (1996) |
研究代表者 |
小宗 静男 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (10117434)
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研究分担者 |
君付 隆 九州大学, 医学部, 助手 (50240908)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 蝸牛肉静止電位 / 血管条 / Na-K-Cl共役輸送 / 蝸牛内静止電位 / 内リンパ液 / 蝸牛 / 聴覚 / トランスデューサーチャンネル / 有毛細胞 / イオンチャネル / Caイオン / 聴覚伝導路 / イオン輸送系 |
研究概要 |
蝸牛内静止電位(EP:endocochlear potential)の発生や、内リンパ液の高K濃度維持に血管条のNa/K ATPaseが関与することが知られているが、今回、Na-K-Cl共役輸送がこれらのメカニズムに関与しているか否かを検討した。共役輸送の阻害剤であるfurosemideの外リンパ液潅流により、EPの現象と内リンパ液Kイオン濃度([K]e)の減少を認めたが、furosemideが二次的にNa/K ATPaseに影響を与えている可能性もあるため、Na-K-CI共役輸送が直接EP発生に関与しているかこの結果からは明らかではない。そこで、まずNa/K ATPaseを阻害剤であるoubainを30分間外リンパ液潅流し、Na/K ATPaseを十分に阻害した後(顕著なEP減少と[K]eを認めた)、続けてNa-free溶液、Cl-free溶液、あるいはfurosemide溶液を潅流して、さらにEP、[K]eが減少するか否か観察した。Cl-free溶液>Na-free溶液>furosemide溶液の順で[K]e減少を認めた。このことより、内リンパ液の高Kイオン維持にNa/K ATPase以外にもNa-K-CI共役輸送が関与していることが示唆された。一方、EPはNa-frec溶液、Cl-free溶液あるいはfurosemide溶液いずれの潅流でも変化を認めなかった。これは、Na-K-Cl共役輸送が電気的にneutralであることを示唆している。Cl-free溶液での影響が一番大きかったも考慮して、Na-K-CIの輸送は1:1:2で行われると考えられた。
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