研究課題/領域番号 |
08457474
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
土田 信夫 (上田 信夫) 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (60089951)
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研究分担者 |
A.K Muniraja (MUNIRAJAN A・) 東京医科歯科大学, 歯学部, 教務職員 (10291345)
入谷 昭男 東京医科歯科大学, 歯学部, 教務職員 (20292972)
天笠 光雄 (天笠 芫雄) 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (00014332)
榎本 昭二 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (40013940)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1996年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | p53 / H-ras / G2 / M / HSP70 / transformation / transrepression / temperature sensitive / N-ras / 癌抑制遺伝子 / 口腔癌 / 温度感受性変異株 / differantial display / ras / ゲルシフトアッセイ / トランスフォーメーション抑制能 / 転写活性 / p130 |
研究概要 |
口腔癌発症の機構を解明するために(1)本邦とインドにおける癌遺伝子、癌抑制遺伝子の変異を比較解析し、発症にかかわる因子を検索する,(2)口腔癌でみつかったp53変異の発癌における役割を解析することを目的とし、以下の結果を得た。(1)インドの口腔癌症例について,ras遺伝子変異の塩基配列を決定しH-rasに6症例のN-rasに1症例の変異をPCR/SSCPで2例の変異を認めた。なおH-rasのコドン59の変異はヒト癌でまだ報告がない。また新たなインドの症例についてp53の変異を解析したところGのTまたはAへの変異が80%を越え、発癌要因としての噛みタバコとの関連が示唆された。(2)(a)149Pro変異の解析。インドの症例で見つかった149ProがHSP70プロモーターに対して低温(32.5C)では転写抑制を高温(37.5C)では転写活性化したが、他のプロモーター(SV40,polymerase β等)に対しては低温での抑制も、高温での活性化もHSP程顕著には見られなかった。しかしp53結合配列CONをもつプロモーターに対しては野生型と同様低温でも高温でも活性化した。一方3Y1細胞でのトランスフォーメーション抑制能、Saos-2細胞でのコロニー形成能は野生型と同じであった。(b).口腔扁平上皮癌でみつかったp53の220Hisと285Lys変異株は温度感受性(ts)でSaos-2細胞に導入したクローンの増殖も変異の検出された親株も低温で増殖が抑制された。フローサイトメータで解析したところ増殖抑制はG1とG2/M期で生じており138Val変異株導入Saos-2と基本的に同様であった。そこで解析の進んでいる138Val導入細胞を用いて、G2/M期でp53によって発現誘導される遺伝子の単離をdifferential display法を用いて試みた。その結果differential displayで差を示した3種類の遺伝子断片が単離された。そのうちの1つはBTG2でG2/M期チェックポイントに関係する可能性が示されている。
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