研究課題/領域番号 |
08457478
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
前田 健康 新潟大学, 歯学部, 教授 (40183941)
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研究分担者 |
花泉 好訓 新潟大学, 歯学部, 助手 (00262452)
大島 勇人 新潟大学, 歯学部, 講師 (70251824)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 歯根膜 / 神経支配 / 発生 / ルフィン神経終末 / カルシウム結合タンパク / GAP-43 / 神経損傷 / 化学的消化法 / 歯牙移動 / ルフィニ神経終末 / NPY / 免疫電顕法 / 咬合性外傷 / PGP9.5 / 軸索終末 |
研究概要 |
1.歯根膜Ruffini神経終末の発生過程をprotein gene product 9.5の免疫電顕法で検討したところ、歯根膜Ruffini神経終末の成熟、最終分化には歯の萌出や咬合力のような機能刺激が必要不可欠であることが示された。 2.実験的に外傷性咬合を与えた際の歯根膜神経の変化PGP9.5の免疫細胞化学で検討したところ、外傷性咬合により歯根膜Ruffini神経終末は容易に形態変化をおこし、組織修復が行われると、その形態を回復することが示された。また、組織修復の活発な時期に一致して、数珠状の神経線維が出現することが示された。 3.実験的に歯を移動させ、神経再生・発生時に重要な役割を果たしているgrowth associated pritein-43の歯根膜Ruffiniの神経終末での局在の変化を検討したところ、移動に伴う組織改造が活発な時期に対応して、GAP-43の免疫反応が通常は免疫陰性である軸索終末に出現し、組織改造が元のレベルに戻ると、消失することが示された。 4.機械受容機構に重要な役割を果たしているカルシウムイオンと高い親和性で結合するカルシウム結合タンパクの歯根膜神経における分布を検討し、歯根膜Ruffini神経終末がcalbindin D28Kとcalretininを含むことを明らかにした。 5.ノルアドレナリンと共存していることが知られるneuropeptide Yが歯根膜Ruffini神経終末の再生過程に一過性に出現することを免疫電顕法を用いて明らかにした。 6.化学的消化法を用いて歯根膜Ruffini神経終末の立体構造を明らかにし、歯根膜Ruffini神経終末に付随しているシュワン細胞の突起が歯根膜Ruffini神経終末の位置の維持・固定に重要な役割を果たしていることが明らかにされた。 これら一連の研究の遂行には本科学研究費補助金により購入した超ミクロトームが活用された。
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