研究課題/領域番号 |
08457489
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山田 好秋 新潟大学, 歯学部, 教授 (80115089)
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研究分担者 |
井上 誠 新潟大学, 歯学部, 助手 (00303131)
山村 健介 新潟大学, 歯学部, 助手 (90272822)
配島 弘之 新潟大学, 歯学部, 助手 (20272833)
河野 正司 新潟大学, 歯学部, 教授 (50014098)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 摂食・嚥下障害 / 嚥下困難 / 上喉頭神経 / 嚥下障害食 / ウサギ / 嚥下 / 咀嚼 / 摂食機能障害 / 舌運動 / 神経生理 |
研究概要 |
嚥下の円滑な遂行には、口腔や咽喉頭から発する種々の感覚情報が重要な役割を演じている。我々は、味覚と温度感覚が嚥下に及ぼす影響についてヒトを対象に嚥下運動記録と嚥下困難度を求め、検索した。いずれの実験も物性の安定した増粘材を基材として試験食品を調整した。これらの研究から、健常者では味激・温度刺激とも嚥下困難度に大きく影響するが、嚥下運動自身にはほとんど影響しないことが分かった。摂食・嚥下機能障害のリハビリでは口腔咽頭の冷刺激が嚥下誘発閾を低下させることが臨床的に知られている。しかし、食物をおいしく感じる温度は食品によって大きく変化する。我々の研究は、少なくとも増粘剤は口腔温より高めの温度に調整し、味付けすることが嚥下誘発に有利であることを示している。 咽頭に食塊が送り込まれると、嚥下反射が誘発される。麻酔下の動物で上喉頭神経を電気刺激すると、嚥下反射は容易に誘発できる。しかし、健常者の口腔咽頭を機械刺激しても嚥下誘発は困難であり、むしろgag反射が誘発される。ところが、脳血管障害の後遺症で嚥下機能に障害のある患者では口腔咽頭をアイスマッサージすると嚥下が誘発されやすくなると言う。これらのことから、我々は嚥下の誘発には大脳皮質が大きく関与し、動物実験でも麻酔下での実験と、覚醒時の実験では上喉頭神経刺激による嚥下誘発閾に違いがあるのではないかと考えた。そこで、ウサギの上喉頭神経に慢性刺激電極を埋設し、覚醒時と麻酔時で嚥下誘発閾値の変化を観察した。その結果、麻酔下では深麻酔時より浅麻酔時の方が誘発閾値が低いものの、完全に覚醒した動物では誘発閾値が上昇する結果が得られた。
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