研究課題/領域番号 |
08457492
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大工原 恭 (大工原 泰) 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40028733)
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研究分担者 |
新垣 尚捷 鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (60151148)
友村 明人 明海大学, 歯学部, 講師 (60188810)
中村 修 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (70128445)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | ラット / フェチュイン / 血清濃度 / 肝細胞増殖因子 / 骨吸収 / 甲状腺ホルモン / 肝細胞 / 骨芽細胞 / α2-HS糖タンパク / ラットフェチュイン / カテプシンL / 副甲状腺ホルモン |
研究概要 |
フェチュインは、動物種によってその生合成臓器が異なり、また年齢によってもその発現量が大きく異なるが、ラットのフェチュインは、主として肝臓でリン酸化型として合成・分泌され、血清中で速やかに脱リン酸化される。この脱リン酸化型フェチュインは、骨などの石灰化組織の基質に沈着すると共に、骨芽細胞でもフェチュインが一部合成・分泌されている。我々は、この石灰化組織中の脱リン酸化型フェチュインが、甲状腺ホルモン(PTH)による骨吸収作用を増強することを見出した。また、この増強作用はI型コラーゲンのカテプシン-Lなどに対する感受性を高めることに由来するものであることを明らかにした。一方、リン酸化型フェチュインは、肝細胞の強力な増殖因子として知られている肝細胞増殖因子(HGF)の生物学的な活性を抑制することを見出し、リン酸化型フェチュインが、肝臓の過剰再生を抑えるカローンの一種であることを見出した。しかし、脱リン酸化型フェチュインにはHGF活性抑制作用はない。さらに我々は、ラット血清フェチュイン濃度の測定法を改良して、胎生期には低いが、出生後にその濃度が急激に増加し、2.5〜4.5mg/mlと従来報告されている値より約1,000倍高いことを見出した。フェチュインの生理的役割の1つに、HGFなど種々の増殖因子の活性制御があげられており、血清フェチュインの濃度が高いことは、この生理作用が生体内でも作用していることを裏付けるものである。
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