研究課題/領域番号 |
08457501
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
黒柳 錦也 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (60085751)
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研究分担者 |
西川 慶一 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (30180590)
早川 吉彦 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70164928)
和光 衛 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (70211670)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 口内法 / ディジタル / X線画像 / 特性曲線 / CCD |
研究概要 |
CCD(Charge-Coupled Device)方式の口内法ディジタルX線画像診断装置を対象として、その口腔内センサーのX線応答特性に関して最適化されたシステムを設計するため、種々の検討を行った。 まず、既存の装置の暗電流特性、特性曲線、粒状性、特性曲線の管電圧依存性および管電流依存性、コントラスト分解能を評価した。その結果、装置によって特に暗電流特性と階調度が異なっていた。暗電流の影響を無視できる程度にするには、濃度値の量子化を12ビット以上で行う必要があると思われた。階調度はダイナミックレンジとトレードオフ関係にあり、ダイナミックレンジとしては1:25〜1:35であった。 次に、CCDセンサー評価キットを用いて、センサーからのアナログ出力信号を種々の増幅率のもとでディジタル信号に変換し、増幅率と特性曲線の関係を調べた。その結果、増幅率の設定により階調度、ダイナミックレンジを調整できることが明らかになった。また、増幅率によっては1:45程度のダイナミックレンジを示した。このことから、既存装置よりも広いダイナミックレンジを利用できると思われた。 最適な階調度を決定するためには、撮影対象となる被写体のX線コントラストを調べ、最小限必要となるダイナミックレンジを検討する必要がある。そこで、口内法X線撮影時に最もX線コントラストが大きくなる上顎大臼歯部に関して、各年代層の男女の平均的なX線コントラストを分析した。その結果、現在のところ各群の標本数が不十分なために明確な結論は得ていないが、口内法X線撮影に要求されるダイナミックレンジは1:12程度と思われた。このことから、既存の装置よりさらにダイナミックレンジを狭くし、階調度を大きくすることが可能と思われた。
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