配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
研究概要 |
現行の接着資料では,象牙質の断面積を規定しておらず,単に接着面積のみを規定して接着試料を作製して測定に供している.そのために接着操作中に象牙質の中に欠陥部分が生じても,象牙質の断面積が大きいため欠陥部分で破断ずることはまれであり.欠陥を露呈させるには長期浸水試験が必要であるとの結論に到達した.本研究では,象牙質接着の試料のなかに惹起されている欠陥都分を,確実に接着後1日水中浸漬した試料でも容易に発見できる接着試料の作製方を見出すことを目的とした.これまでの接着試料では象牙質の断面積を規定しておらず,単に接着面積を規定して接着試料を作製し測定に供してきた.そのため接着操作中に象牙質の中に欠陥部分が生じても,象牙質の断面積が大きいため欠陥部で破断することはまれであった.本研究では,.象牙質被着体の断面積を接着面積と同一にしたダンベル型試料を作製し象牙質の接着試験を行った.中林らが長年研究してきた4-META/MMA-TBBレジンを接着材をダンベル試験法に適用し,従来の試験法と比較したところ,接着過程で生じた象牙質内の欠陥を長期水中浸漬することなしに見出せることが明らかとなった.また,これまで研究を進めてきた様々な接着材においても,ダンベル試料を用いた接着試験が有効であることがわかった. 象牙質への接着を研究しているグループは数多くあるが,試料作成後,1日水に浸漬後接着強さの評価を行っているのが現状であり,接着試料に欠陥があることを確認しているグループはなかった.接着試料の欠陥を容易に見いだせる試験方の確立により,より安定した確実な接着システムの開発に寄与できると確信した.
|