研究課題/領域番号 |
08457509
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
加藤 伊八 長崎大学, 歯学部, 教授 (30005087)
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研究分担者 |
谷 真彦 長崎大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70188374)
池田 康男 長崎大学, 歯学部, 助手 (90274670)
鵜飼 孝 長崎大学, 歯学部, 助手 (20295091)
阿部 嘉裕 長崎大学, 歯学部, 助手 (70202687)
原 宜興 (原 宣興) 長崎大学, 歯学部, 助教授 (60159100)
吉村 篤利 長崎大学, 歯学部, 助手 (70253680)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1996年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 歯周病原性細菌 / リポ多糖 / 歯周組織 / 歯周ポケット / 病理組織学的研究 / Actinobacillus actinomycetemcomitans / Porphyromonas gingivalis / 内毒素 / 接合上皮 |
研究概要 |
歯周炎関連細菌として知られるActinobacillus actinomycetemcomitansとPorphyromonas gingivalisのリポ多糖(LPS)による歯周組織破壊を病理組織学的に検索した。すなわちラットの歯肉溝に24時間ごとに30分間各細菌のLPSを滴下した。そして1、3、7、10、15日滴下後にラットを屠殺し、病理組織学的に観察した。またマウス腹腔マクロファジ-によるinterleukin-1 β(IL-1β)の産生誘導を、in vitroで検索した。その結果、両LPSともに腹腔マクロファージからのIL-1 βの産生を誘導したが、Actinobacillus actinomycetemcomitans由来LPSによる誘導はPorphyromonas gingivalisのそれより強かった。また各LPS滴下群においてはともにPBS滴下群よりも強い炎症が接合上皮ならびに上皮下結合組織に観察され、それは経日的に拡大していた。とくにActinobacillus actinomycetemcomitans由来LPSはPorphyromonas gingivalisのそれより強い傾向があった。これらの結果から、Actinobacillus actinomycetemcomitans由来LPSはPorphyromonas gingivalisよりも強い免疫学的活性を有し、これが歯周組織破壊になんらかの影響をおよぼしている可能性が示唆された。そして接合上皮と結合組織の変性や壊死が歯肉と歯根との結合を破壊し、これを繰り返すことで歯周ポケットが形成されるシステムが推測された。
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