研究課題/領域番号 |
08457518
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
藍 稔 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (00013889)
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研究分担者 |
秋重 智司 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30272602)
馬場 一美 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80251536)
山下 秀一郎 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80242212)
曽根田 兼司 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (10226714)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 習慣性開閉口運動 / 後方運動誘導部 / 筋活動 / 閉口終末位 / 後方運動のガイド |
研究概要 |
下顎の後方滑走運動時に接触する咬頭を削除すると、下顎が後退しやすくなり、咬頭嵌合位が不安定になることがある。本研究はこの現象の確認とその発現機序の解明を目的として行い、以下の成果を得ることができた。1。後方滑走運動における歯の接触部位についての調査:145名の男女学生を対象に、咬頭嵌合位から後方滑走運動させたときの接触部位を調べた結果、第1小臼歯部が最も多く、次いで第2大臼歯部で、片側性の接触が80%以上を占めた。2。後方運動誘導部の変化が習慣性開閉口運動終末位に及ぼす影響:顎機能に異常がない成人男性5名に天然歯列と咬合接触を同じに調整した上顎スプリントを装着させ、後方滑走運動の誘導部がある場合とない場合の習慣性開閉口運動の閉口終末位の分布状態を、セントラルベアリング装置とCCDカメラにより経時的に観測した。切歯部での観測では誘導部がある場合には、閉口終末位は天然歯列の状態と同様の分布を示したが、誘導部がなくなると2日目あたりから後方に変位して後方咬合位に接近し、スプリントを除去すると元に戻った。左側顎関節部についても観測したが、誘導部のないスプリントでは顆頭の後退が認められた。つまり、後方滑走運動の誘導部が習慣性開閉口運動の閉口終末位の後方変位を規制していることが示唆された。3。後方滑走運動の誘導部の変化が筋活動に及ぼす影響:先と同様の方法で習慣性開閉口運動の閉口終末位の後方変位を確認すると同時に、咬筋、側頭筋前・後部の筋活動を観測した。下顎を後方に保持させる被験動作で、側頭筋では下顎の後方変位に対応して筋活動が変化する傾向が見られた。4。閉口終末位に対する後方運動誘導部の歯の接触の関与:後方運動誘導部が習慣性開閉口運動の閉口終末位の後方変位を神経生理学的に規制しているとの仮説にたって、当該歯の部分を麻酔して運動路を観測したが未だ明確な結論には至らなかった。
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