研究課題/領域番号 |
08457556
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
古屋 英毅 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (30060429)
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研究分担者 |
重枝 昭広 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (90170860)
三浦 誠 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (60147816)
阿部 郷 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (30151096)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | %MAP / 撓骨動脈圧脈波形 / 心拍出量 / 患者 / 局所麻酔 / トノメトリ / トノメトリ法 / 胸郭インピーダンス法 / エピネフリン / 高血圧症 |
研究概要 |
トノメトリ法では、橈骨動脈における1拍毎の脈波により、連続的にしかも非侵襲的に血圧を測定することが可能である。さらに、脈波を分析して更なる情報を得ることができる。この、トノメトリ法によって導出した撓骨動脈圧波形から、脈波の尖鋭度を表す指標である、%MAPを計算し、この%MAPと、胸郭インピーダンス法によって測定した心拍出量の相関および変化を解析し、%MAPが、従来までの血圧や脈拍数、RPP等の指標に加えて歯科診療時の循環動態の指標として有用性があるか検討することを目的に本研究を行った。局所麻酔を受けた患者の局所麻酔前後の各パラメータの変化を検討し、以下の結果を得た。 1、局所麻酔前後で、各循環パラメータに有意差を認めなかった。 2、本研究は臨床研究であったため、全例において局所麻酔前に静脈内鎮静法を施行したため、ミダゾラムの鎮静効果によって、緊張状態にある交感神経系が正常状態になっているところへ、局所麻酔の注射刺激ならびに局所麻酔薬に添加されたエピネフリンの影響が加わって、結果的には局所麻酔後の循環パラメータの値がコントロールの値と差を認めなかったものと考えられた。 3、健康成人ボランティア群と高血圧症患者群の各循環パラメータを比較したとき、多くのパラメータに有意差を認めたが、特に、%MAPおよびTPRに高度の有意差を認めた。 これらより、%MAPは瞬時瞬時の循環の動態を表す指標とはなり得ず、むしろ、術前に測定することによって、患者の循環の状態や予備力を推定する指標になり得ると考えられた。
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