研究課題/領域番号 |
08457567
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
花田 晃治 新潟大学, 歯学部, 教授 (90013979)
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研究分担者 |
星 隆夫 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (10272832)
関 康弘 新潟大学, 歯学部, 助手 (20251837)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 顎顔面非対称 / TVR / γ運動神経 / 顎変形症 / 咀嚼筋誘発筋電図 / 咬合接触状態 |
研究概要 |
本研究は,顎顔面非対称症例のTVRにより誘発された咀嚼筋筋活動の観察を行うことにより,咬合状態および顎態とγ運動神経の関連性を検討するために計画された。 結果A 下顎骨側方偏位と側頭筋の反射性筋活動の関連を緊張性振動反射(TVR)を用いて筋電図学的検索を行った。下顎側方偏位患者11名、学生ボランティア6名を被験者とした。以下の結果が得られた。 1) 全被験者について、偏位側と比較し、非偏位側のTVR indexが有意に高い傾向を示し、下顎偏位量とTVR indexの左右差の間に有意な相関を認めた。 2) 6名のボランティアについては下顎位が中央の時にTVR indexが最も低く、筋に対して対側へ下顎を偏位させたときにTVR indexは有意に高い値を示した。 以上の結果より、下顎側方偏位症例では単に左右の筋紡錘の伸張量が異なるためにTVRにおいて左右差が生じるのではなく、中枢からのγ運動神経活動の左右差の存在の可能性が示唆された。 結果B 下顎骨側方偏位と咬筋の反射性筋活動の関連を緊張性振動反射(TVR)を用いて筋電図学的検索を行った。下顎側方偏位患者12名、健常者10名を被験者とした。以下の結果が得られた。 1) 下顎側方偏位患者においては偏位側と比較し、非偏位側のTVR indexが有意に高い値を示した。 2) 全被験者において下顎側方偏位量とTVR indexの左右差の間に有意な負の相関が認められた. 以上の結果から、下顎側方偏位患者においては、偏位方向に関連する咬筋に対するγ運動神経活動の左右差が存在することが示唆された。 被験者には研究目的、研究方法を説明し、同意を得た上で上記の研究を行った。
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