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歯髄細胞の象牙芽細胞への分化時における細胞外基質タンパク質の作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08457569
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

祖父江 鎮雄 (祖父江 鎭雄)  大阪大学, 歯学部, 教授 (60029973)

研究分担者 新谷 誠康  大阪大学, 歯学部, 助手 (90273698)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
キーワード歯髄細胞 / 象牙芽細胞 / 分化 / 細胞外基質 / 培養 / 無血清 / 無血清培養 / 細胞外基質タンパク質
研究概要

本研究において,我々はイヌ歯髄細胞の分化に対する細胞外基質の影響を検討した.
通常,細胞の培養にはウシ胎仔血清含有の培養液を用いるが,ウシ胎仔血清にはフィブロネクチン等の細胞外基質が多く含まれるため,我々はまず,無血清培養系を確立を目指した.すなわち,各種成長因子を添加し無血清培養液の条件検討をおこなった.検討項目としては,DNA含量(細胞増殖の指標),アルカリホスファターゼ(細胞分化の指標)および産生するコラーゲンのタイプを血清含有培養液と比較検討した.塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF),上皮成長因子(EGF),卵黄リポタンパク質,ウシトランスフェリン,インスリン,ハイドロコルチゾンを加えたαMEMが無血清培養液として,ほぼ血清含有培養液と同じであることが判明した.なお,このとき産生するコラーゲンのタイプはI型コラーゲンが主であった.
次にこの無血清培養液を用いて歯髄細胞に対する各種細胞外基質の影響を検討した.細胞外基質としてはI型コラーゲン,IV型コラーゲン,血清型フィブロネクチン,細胞型フィブロネクチンおよびラミニンを用いて細胞の増殖,分化への影響を検討した.I型コラーゲン,IV型コラーゲン,血清型フィブロネクチンおよび細胞型フィブロネクチンはいずれも歯髄細胞の接着を促進し,分化を促進した.しかしながら,当初予想していたフィブロネクチンの分化促進作用はコラーゲンと同等であり,強力なものではなかった.
以上一連の実験の結果,歯髄細胞の無血清培養が可能であることが明らかとなり,その培養条件が明らかとなった.また,この培養条件を用いることにより,血清の影響を考慮せずに各種生物活性因子のスクリーニングが可能となった.

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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