研究課題/領域番号 |
08457573
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小林 和英 長崎大学, 歯学部, 教授 (90049370)
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研究分担者 |
吉田 教明 長崎大学, 歯学部附属病院, 助手 (40230750)
北浦 英樹 長崎大学, 歯学部附属病院, 助手 (60295087)
井口 修一郎 長崎大学, 歯学部附属病院, 講師 (70145267)
小林 泰浩 長崎大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20264252)
佛坂 斉祉 長崎大学, 歯学部, 助手 (90199513)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 歯根吸収 / 術中モニタリング / 動揺度 / 歯肉溝浸出液 / 抗菌根抗体 / 抗歯根抗体 |
研究概要 |
歯根吸収ま矯正治療において最も一般的な医原病のひとつである。近年矯正治療中において歯根が唇側あるいは口蓋側の皮質骨に根尖部で接触することが歯根吸収に関係しているのではないかと報告されている。そして皮質骨に対して歯根が接触しやすい顎顔面形態についての推測がされている。この研究において我々は、上顎歯槽骨の皮質骨と歯根根尖の近接あるいは接近の度合いを計測するために上顎口蓋側皮質骨に最も適合する直線を設定し、A点からProsthion点へ引いた直線をを唇側皮質骨のために設定した。これにより計測結果と根尖歯根吸収との相関関係を調査した。その結果から矯正治療中の口蓋側皮質骨への歯根の接近は歯根吸収の約12%説明できること、上顎歯槽骨の幅は約2%、そして歯の挺出、歯冠の舌側傾斜もまた歯根吸収に関係していると推測された。矯正治療中におこる上顎中切歯の歯根吸収は歯根の口蓋側皮質骨への接近の影響を受けていると考えられた。また、歯牙の動揺度と歯根吸収の関係は、歯根吸収が起こっている歯ほど、動揺度が大きい結果だった。しかしながら、歯根吸収が起こっている歯牙から、歯根の蛋白質や、骨吸収に関与しているサイトカインの検出はできなかった。これらのことより、歯根吸収のモニタリングは、側方セファロにより歯根吸収のリスクをモニタすることや、歯牙の動揺度をモニタリングすることで、歯根吸収をモニターする方法が可能であることが示唆された。
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