研究課題/領域番号 |
08457581
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
首藤 紘一 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (50012612)
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研究分担者 |
大和田 智彦 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (20177025)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | スーパー求電子体 / ジカチオン / Friedel-Craft反応 / スーパーホ電子体 / NaZaruタイプ環化反応 / ケトン / フルオレン / フリーデル・クラフト反応 / 強酸 / ベンゼン |
研究概要 |
超強酸とは濃硫酸の1万倍もの強い酸である。この超強酸に電子欠損性化合物(ルイス酸)を加えるとさらに酸の強度は1万倍以上増加し、硫酸の1億倍も強い超強酸性が作り出される。本研究課題はこの超強酸極限条件における有機分子のプロトン化現象を取り上げ、複数のプロトン化により「多価陽荷電有機分子」が生成することを敷衍し、その構造を理解し、非常に高進された求電子性、すなわちスーパー求電子体としての新奇な反応を一般化することを目的とした。 本研究課題は、超強酸という極限酸性環境状態における有機分子の高プロトン化現象に基づく新しい化学領域を形成して化学反応を究極的に制御し、伝統的な既存の酸触媒反応、例えばFriedel-Crafts反応に飛躍的な改良を加えた。 具体的には(1)超強酸中ではジカチオンあるいはトリカチオンという極めて活性な求電子体(超求電子体)が生成していて、それこそがベンゼン等の不活性有機化合物(脂肪族、芳香族化合物)と反応する本体であることを明確にし、(2)化学反応における超求電子体の一般的関与を拡大した。
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