研究課題/領域番号 |
08457600
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加茂 直樹 北海道大学, 薬学部, 教授 (10001976)
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研究分担者 |
鷲見 正人 北海道大学, 薬学部, 助手 (30281819)
奈良 敏文 北海道大学, 薬学部, 助手 (30241350)
宮内 正二 北海道大学, 薬学部, 講師 (30202352)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 高度好塩菌Haloferax volcanii / ABCスーパーファミリー / 腸内連鎖球菌Enterococcus hirae / 枯草菌Bacillus subtilis / ドキソルビシン / エチジュウム / グルコース / ヘキソキナーゼ / Thermus thermophilus / MDR(multi-drug resistance) / ABC transporter / ATP binding casette(ABC) / PCR / Halobacterium volcaii / 多剤排出輸送体 / EmrE / Haloferax volcanii / 大腸菌 / metabolic stress / Enterococcus hirae / ロ-ダミン123 |
研究概要 |
(1)高度好塩菌Haloferax volcaniiのドキソルビシン耐性株はATPを駆動力として様々な薬物を細胞外に排出していることを明らかにした。 (2)野生型のH.volcaniiでも、弱いながらも排出活性が存在した。この活性は、高濃度のグルコースやアミノ酸存在下で培養すると、著しく増大することを発見した。 (3)部分的であるが、この排出輸送担体をコードしていると思われる遺伝子配列を明らかにした。他の遺伝子との相同性を検索した結果、ABCスーパーファミリーに属する輸送担体と高い相同性を有していた。 (4)腸内連鎖球菌Enterococcus hiraeから、高濃度のエチジュウムに耐性を示す変異株を分離した。E.hiraeからgenomic libraryをつくり、shotgun cloningによって耐性遺伝子を分離したところ、16S_rRNAであった。このような耐性機構は報告されていないので、全く新規の機構である。 (5)枯草菌Bacillus subtilis ISW1214株の多剤薬物排出輸送体は、グルコース存在下で培養すると、その活性が低下することを発見した。非代謝性の糖ではこの効果がないことから、グルコースが代謝されることが必要であった。代謝阻害剤を作用させたときの、細胞内代謝物濃度と排出活性の相関を検討すると、フラクトース6ーリン酸の濃度が高いと排出活性が低かった。 (6)B.subtilis ISW1214株から薬物輸送体の発現をコントロールしていると思われる遺伝子を単離した。この遺伝子の一部は、糖代謝の酵素であるヘキソキナーゼの一部とよい相同性を示した。このことは、(5)の結果を考えると極めて興味深い。
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