研究課題/領域番号 |
08457617
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
紀氏 健雄 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (70028843)
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研究分担者 |
高橋 隆幸 神戸学院大学, 薬学部, 助手 (40216726)
岡本 正志 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (80194398)
森 浩一 神戸学院大学, 薬学部, 助教授 (20098487)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ユビキノン / ラット肝臓 / 脂質過酸化 / 過酸化水素 / 四塩化炭素 / 培養細胞 / 抗酸化剤 / QSAR解析 / ubiquinone / rat liver / lipid peroxidation / hydrogen peroxide / DT-diaphorase / hepatocyte / antioxidant / glutathione / carbon tetrachloride / hepatocytes / free radicals |
研究概要 |
ラット肝細胞質にNADPH依存性のUQ-10 reductaseを見出し、2種のアフィニティクロマトグラフィを用いて約300倍に精製した。精製酵素は、SDS-PAGEで単一バンド(MW.49kD)を示し、リン脂質膜内UQ-10を還元した。至適pH7〜8、至適温度35〜40℃、Km(μM)は312±17(NADH)、20.6±1.2(NADPH)で、NADPHに強い親和性を示した。本酵素は、(a)Dicumarol存在下で培養した肝細胞が正常にUQ-10を還元すること、(b)UQ-10投与が本酵素活性を特異的に上昇させ、(c)ラジカル性細胞障害抵抗性を高め、また、(d)過酸化に伴う細胞内ビタミンCやグルタチオン消費は節約しないがα-トコフェロール消費を節約すること、などから細胞内UQ還元の中心酵素で、特に膜構造内での抗酸化に働くことを明らかにした。UQH_2-10の抗酸化作用を生体レベルで確かめるため、成人健常男子7名に自転車エルゴメーターで運動負荷したところ、VO_2max時には血清乳酸値の上昇とUQH_2-10の有意の低下及び対応量のUQ-10の上昇を認めた。肝は、血液循環へのUQ分泌、回収系であるので、肝UQ redox cycleは全身のラジカル消去系としても重要な役割を担っていると推定された。 新規ユビキノン類縁体を合成し、抗酸化作用、UQ関連酵素への作用、グリア細胞NGF産生促進作用を調べた。炭素数8〜12の直鎖を持つ1,4-ベンゾキノン誘導体には、ビタミンEより強い抗酸化作用を有しミトコンドリア呼吸鎖には作用のないものがあった。また,1,4-ベンゾキノン誘導体の呼吸酵素及び脂質過酸化への影響を73種の電子反応指標を用いてQSAR解析を行い、統計的に有意な数式モデルを作成した。薬理作用の強いUQ類縁体の効率的なドラッグデザインへのこの数式モデルの応用が期待された。
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