研究課題/領域番号 |
08457639
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大島 哲也 広島大学, 医学部, 助教授 (40233100)
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研究分担者 |
松浦 秀夫 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (50136040)
神辺 眞之 広島大学, 医学部, 教授 (70034139)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1997年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1996年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | カルシウム / マグネシウム / 高血圧 / 狭心症 / 不整脈 / 糖尿病 / 血小板 / 赤血球 / 高脂血症 / 尿中排泄量 |
研究概要 |
1.各種循環器疾患にCaやMgの欠乏が関与することが明らかにされてきたが、臨床検査におけるこれら陽イオンの適切な評価法は確立していない。そこで今回、全身レベルや細胞レベルでのCaやMgの代謝を臨床検査に応用発展させ、これらの異常が各種循環器疾患に存在するか否かを健常人と比較検討した。 2.心室性および上室性不整脈患者の血清総Mg濃度、総Ca濃度、赤血球内Mg濃度は健常人と差を認めなかったが、血清イオン化Mg濃度は有意な低値を示した。 3.冠動脈疾患を心筋梗塞、労作性狭心症、異型狭心症に分けて検討したが、いずれの疾患においても血清総Ca、イオン化Ca、総Mg、イオン化Mg濃度、赤血球内Mg濃度、ACE遺伝子多型、ビタミンD受容体遺伝子多型は健常人と差を認めなかった。しかし、異型狭心症患者の血小板では[Ca^<2+>]iの基礎値およびトロンビン反応性が上昇しており、[Mg^<2+>]iも有意の増加を示した。 4.本能性高血圧症患者で血清総Ca,Mg,イオン化Ca,Mg濃度はいずれも健常人と差を認めなかった。Mg静注後の停滞率は高値を示した。赤血球内Mg濃度および血小板[Mg^<2+>]iはいずれも有意に増加していた。血小板[Ca^<2+>]iの基礎値、トロンビン刺激値、細胞内Ca貯蔵能のいずれも増加していた。ACE遺伝子およびビタミンD受容体遺伝子の多型の分布は健常人と差を認めなかった。 5.糖尿病患者では血清総Ca濃度および総Mg濃度、血清イオン化Ca濃度、赤血球内Mg濃度はいずれも正常であったが、血清イオン化Mg濃度は有意に低かった。 6.高脂血症患者において上記のいずれにも異常を認めなかった。 7.以上より、通常のルーチン検査として測定される血清総Ca、総Mg濃度は各疾患において健常人と差を認めなかったが、不整脈および糖尿病では血清イオン化Mg濃度の低下、本態性高血圧症では細胞内CaおよびMg濃度の増加が認められ、各々の疾患の病因に関与している可能性が示された。
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