研究課題/領域番号 |
08457642
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
高橋 伯夫 関西医科大学, 医学部, 教授 (80094431)
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研究分担者 |
桝田 緑 (枡田 緑) 関西医科大学, 医学部, 講師 (50173753)
小宮山 豊 関西医科大学, 医学部, 講師 (40140264)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 内因性ジギタリス / ウアバイン / 培養細胞 / 神経系 / 成長因子 / 内因性ジキタリス / 内因性ウアバイン / 高血圧 / 電解質代謝 / ウアバイン結合タンパク / 細胞培養 |
研究概要 |
我々は以前から神経系とOLFとの関連に着眼し、中枢神経系、特に視床下部-下垂体系とOLFとの密接な関係を報告してきた。しかし現在報告されているOLF産生に関する研究は上記の様に副腎皮質に関するものと胎盤および白内障レンズからの分離のみで神経系細胞からの分離はまったく報告されていない。我々は、生体の産生したOLFを神経系細胞から分離する目的で副腎髄質の培養細胞株(PC12)を用い、fetal calf serumを除去した培養液からのOLFの分離を試みた。その結果、培養上清にOLFを認め、その産生量がprogesterone添加により増大すること、angiotensin IIやPACAP、また、低張な培地ほど産生量が高いこと、insulin-like growth factorが産生量を増大させることなどを認め、OLF産生とその生体内原材料の存在、さらに細胞周囲の浸透圧やgrowth factorによる産生制御機構を明らかにした。この副腎髄質細胞株より得られるOLFは1種類でなく、主成分のみで、3-4種類存在する。これは、代謝産物が混在している可能性を示唆しているが、その1成分は、HPLC的にauthentic ouabainとまったく同様の挙動を示し現在LC-MSにより構造解析中である。他の成分についても同様に構造解析中である。 またOLFの血中動態の一端を明らかにする目的で、我々はOLFの血液中の結合蛋白質を分離し、IgGのFc部分に極めて類似した構造の蛋白質であること、IgGのplasmin分解Fc部分(pFc)がouabain結合能を有することを認めた。また、このpFcは白血病細胞株、THP-1細胞のouabainによる増殖抑制効果を中和し、生体内でOLF結合蛋白質として機能しうることを明らかにし、内容は印刷中。冊子体の報告書には原文を載せている。
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